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来るべき言語哲学ゼミのための本(+α)が届いたので、軽く。

 Philosophy of Language: A Contemporary Introduction (Routledge Contemporary Introductions to Philosophy)
William G. Lycan
(Routledge, 2008)
 The Philosophy of Language
Aloysius P. Martinich (ed.)
(Oxford Univ Pr (Sd), 2006)
 Simple Sentences, substitution, and Intuitions
Jennifer Mather Saul
(Oxford Univ Pr (Txt), 2007)

ライカン本は、第2版(翻訳の底本は第1版)ということで、あらたにフレーゲのパズル、推論主義 (inferentialism)、意味の発話内行為論、そして適切性理論に関する章(感覚的には「節」と言ったほうが適当な分量だと思うけど)が増補されている。訳本から受ける「もりだくさんで読むのが疲れそう」という印象とは異なり、あんがいちゃちゃちゃっと読めてしまいそう。

マルティニック編纂のアンソロジーは、このあいだ言ったとおり、めちゃくちゃもりだくさんなので、from cover to coverで読もうとするとたいへんな目に遭うことまちがいなし、な1冊。とはいえ、ふつうにまるまる読まされちゃったりするのが、こちらの学校のおそろしいところ。覚悟しておきます。

ジェニファーさんの『たんじゅんな文』は、じっさいにぱらぱら見てみても、ちょっと射程の見えにくい本だけど、かんたんに言ってしまえば、フレーゲのパズル、つまり同一対象を指し示す異なる言葉をどう取扱うか、をめぐる本、だと思う。


 Logic, Computers, and Sets
Hao Wang
(Chelsea Pub Co, 1970)
 The Philosophy of Philosophy (The Blackwell/Brown Lectures in Philosophy)
Timothy Williamson
(Blackwell Pub, 2008)

おなじみハオ・ワンのやつは、以前A Survey of Mathematical Logicというタイトルで出ていたもののチェルシー再刊本で、つい最近までタイトルを変えて再刊されていることを知らなかったおれは、原本を大枚はたいて買ってしまうところだった。

ウィリアムスンの「メタ哲学」本は、上記言語哲学本をリサーチする過程でたまたま出くわしたもので、アマゾンの立ち読み機能でちょろっと読んだところ、「現代哲学=分析哲学っていうと、お題目のように『言語論的転回』ということが言われるけど、それだけで話を済ませちゃうのって、ちょっとたんじゅんすぎじゃね?」という、おれもつねづね思っていたことが言われていたので、買い。ざっと見たかぎり、「入門書」としての役はぜんぜん果たせなさそうだけど、ある程度ここいらのことについて知っている人にとっては、けっこう刺戟になりそうな感じです。

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