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ここ1週間のうちに届いた本たち。
Foucault 2.0: Beyond Power And Knowledge Eric Paras (Other Pr Llc, 2006) |
フーコーの講義録をこっちに持ってこようと思いつつ、すっかり忘れてしまったので、フーコーの講義もカヴァーしているらしいこの本でお茶をにごしておこうかと。フーコーの講義録のそのいくつかをきわめていい加減に読んだ(「読んだ」という言葉を使うのもほんとうはあつかましいことではあるのだが、ともあれ)かぎりでの印象で言うと、そこでのフーコーは狭義に謂うところの「政治学」と呼ばれる言説にきわめて近い語りをしていたりするので、その著作に拒否反応を示してしまった人でも、それほど抵抗なく読めるのではないか、と思う。
Game Theory and the Social Contract I: Playing Fair K. G. Binmore (Mit Pr, 1994) |
Game Theory and the Social Contract II: Just Playing K. G. Binmore (Mit Pr, 1998) |
さて、ここからが真打ち。
この本は、そのタイトルを見てもらえれば分かるとおり、社会契約論をゲーム理論的道具立てで「止揚する」とでもいった内容。その「止揚」の過程で、「社会契約論」と言えばすぐさま想起されるホッブズ・ロック・ルソー的なそれが批判され、従来「社会契約」というコンセプトには対立的とされてきたヒュームやスミスといった人たちの考えも導入しつつ、社会契約、そしてそこから副次的に問題になることどもが扱われる。
とにかく、アマゾンの立読み機能なり書店でじっさいに立読みするなりして目次を見てもらえればすぐさま感得されるであろうとおり、すごく、すごくおもしろそうな本です(じっさい、さいしょの章の「ロールズを非カント化する」という魅力的なタイトルが付けられた節を読んでいるところなのだけど、すこぶるおもしろい)。
ちょっと長いけど、この本を通してゲーム理論を学ぶ、というのもありなんじゃないかな。
Playing for Real: A Text on Game Theory Ken Binmore (Oxford Univ Pr, 2007) |
で、この本は、上記『ゲーム理論と社会契約論』のビンモアによる、ゲーム理論の教科書。
けっこう大きめの版型で、かつページ数も約640ページと、かなりがっつりしているけど、表紙にもあしらわれているテニエルの挿画が随所に挟み込まれていることからも知られるように、語り口もそうとう軽妙で、通読するのもそれほどの難事業でないのではないかと(って、おれじしんまださいしょのほうを読んでいるだけなので、大きなことは言えませんが)。
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