借り本 [本]

食料の買出し帰りに、えっちらおっちらと。

Formal Philosophy Richard Montague (Yale University Press, 1974)

先日借りたHandbook of Logic and Languageを読んでいたら、やはり本家のものが読みたくなってきたので。モンタギュー文法というやつは、いまだにあまり知る人の少ないマイナーなものにとどまっているように思われるので、自分の勉強のまとめをかねて、このブログで何か書ければ、と思う（が、つづきものをぶちあげるだけぶちあげて、そのほとんどが完結していない現状を鑑みると、止めておいたほうがよい、とも思われる）。

The Purloined Poe: Lacan, Derrida and Psychoanalytic Reading John P. Muller (Johns Hopkins Univ Pr, 1988)

A Clinical Introduction to Lacanian Psychoanalysis: Theory and Technique Bruce Fink (Harvard Univ Pr, 1999)

Lacan to the Letter: Reading Ecrits Closely Bruce Fink (Univ of Minnesota Pr, 2004)

先日ラカンのÉcritsを買ったことの、当然の帰結。

1冊目の『盗まれたポー』は、ポーの「盗まれた手紙」をめぐる、ラカン（「『盗まれた手紙』についてのセミナー」）、デリダ（「真理の配達人」La carte postale所収）などの書きものをおさめたもの。「『盗まれた手紙』についてのセミナー」のそれなりに詳細な註釈も収められているので、「ラカン読解」ということで言えば、ここを出発点にしてもいいかもしれない。

2冊目と3冊目は、件のÉcrits英訳者であるブルース・フィンクによるラカン本。前者は、タイトルに「臨床的」と付くことからも分かるとおり、じっさいに分析医でもある著者が、その経験を踏まえて記した、「実践的」入門書。後者は、Écritsから数本の論文（＋α）を取りあげ、それを仔細に分析する。