Heavy: The Story of Metal [音]

こちらアメリカのVH1というテレビチャンネルでHeavy: The Story of Metalという、60分×4本=240分にわたって「メタル」の歴史を通観するという番組をやっていたので、思わず見てしまった。

ざんねんながら、おれが見ることができたのは、80年代の、いわゆる「ヘアーメタル」（日本でのより一般的な呼称は「L.A.メタル」）が擡頭し、「メタル」と名のつく音楽が産業的な意味合いで一定の「市民権」を得る回からだったのだけど、俗に「ミクスチャー」と呼ばれもし、いまではごく一般的な音楽語法となった「メタル＋ヒップホップ」という組み合わせの嚆矢たるアンスラックスとパブリックエネミーの"Bring the Noise"やら、意外とまっとうに語るケリーキングfromスレイヤーやら、そして、リユニオンサバスのライヴ風景やらが見られたり、はじめてまともに見るマリリンマンソンが（音楽は、聴いたことがない）、そのライヴステージは「笑い」につつまれているような感じで（もんどりうつマリリンマンソンを観客が爆笑しながら見ていたりする）、じつはこの人（たち）はコミックバンドなのではないか？とあらたな視点も得られたりして、なかなかおもしろかった。2000年に入ってからの展開（ブラックやらドゥームやら。あ、ブラックもドゥームもよゆうで2000年以前からあるか。でも、ま、一般的に「そういうもの」として人口に膾炙しはじめたのが2000年代、ということで）を追ってくれると、もっとよかったかな。