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  • Hao Wang, From Mathematics to Philosophy, Humanities Press
  • Hao Wang, Beyond Analytical Philosophy, MIT
    おなじみ王浩(ハオ・ワン)さんの哲学もの2冊。1冊目は、かなりよく書けてそうな数学の哲学概説。たまにそう言われるように、べつだんそれほどGödelianなそれに特化しているわけではなく、ちゃんとバランスよくいろいろなトピックが展開されている(ただ、「基本姿勢」のようなものは、ゲーデルほど慎重ではない「素朴実在論」がベースになっている感じで、そこが弱いと言えば弱いところかも)。2冊目は、せまく「数学の哲学」に限定されない、とはいえ、それに深甚なる影響を受けたものとしての「分析哲学」を概観。「基本姿勢」は、1冊目の『数学から哲学へ』のそれとも共通しますが、哲学における(カント的な)「いかに知るか」から「何を知っているか」ということにヨリ軸足をおくものとして「分析哲学」を捉えている観があり、ここが問題含みと言うか、議論のあるところではないかと。いちばん最後の「メタ哲学的考察」のような部分が、ちょっとおもしろそうです。

  • Jean Petitot et al. (eds.), Naturalizing Phenomenology, Stanford
    前期にも借りていた『現象学を自然化する』(あ! タイトルに動名詞を使ってる!)をまた借りなおし(「ゲーデルとフッサール」という論文が所収されているので)。ゲーデルとのからみはともかく、「現象学」というもの自体、その内包も射程もいまだよく分かっていないので、「自然化する」だの何だの、そういうこと以前の「剥き出しの」現象学をちゃんと押さえておくべき、とも思われる(それには、どうしたらいい/何を読めばいいんでしょうね?)。

  • Noam Chomsky, Cartesian Linguistics, Harper & Row
    チョムスキーの、「超」がつくほど名高い1冊(のわりには、それほど入手が容易ではなさそうなのは、なにゆえ? かく言うおれも、フランス語版しか持ってない)。上述のハオ・ワン『数学から哲学へ』で引きあいに出されていたので、どうせだから、と借り。
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