忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 
  • Hao Wang, From Mathematics to Philosophy, Humanities Press
  • Hao Wang, Beyond Analytical Philosophy, MIT
    おなじみ王浩(ハオ・ワン)さんの哲学もの2冊。1冊目は、かなりよく書けてそうな数学の哲学概説。たまにそう言われるように、べつだんそれほどGödelianなそれに特化しているわけではなく、ちゃんとバランスよくいろいろなトピックが展開されている(ただ、「基本姿勢」のようなものは、ゲーデルほど慎重ではない「素朴実在論」がベースになっている感じで、そこが弱いと言えば弱いところかも)。2冊目は、せまく「数学の哲学」に限定されない、とはいえ、それに深甚なる影響を受けたものとしての「分析哲学」を概観。「基本姿勢」は、1冊目の『数学から哲学へ』のそれとも共通しますが、哲学における(カント的な)「いかに知るか」から「何を知っているか」ということにヨリ軸足をおくものとして「分析哲学」を捉えている観があり、ここが問題含みと言うか、議論のあるところではないかと。いちばん最後の「メタ哲学的考察」のような部分が、ちょっとおもしろそうです。

  • Jean Petitot et al. (eds.), Naturalizing Phenomenology, Stanford
    前期にも借りていた『現象学を自然化する』(あ! タイトルに動名詞を使ってる!)をまた借りなおし(「ゲーデルとフッサール」という論文が所収されているので)。ゲーデルとのからみはともかく、「現象学」というもの自体、その内包も射程もいまだよく分かっていないので、「自然化する」だの何だの、そういうこと以前の「剥き出しの」現象学をちゃんと押さえておくべき、とも思われる(それには、どうしたらいい/何を読めばいいんでしょうね?)。

  • Noam Chomsky, Cartesian Linguistics, Harper & Row
    チョムスキーの、「超」がつくほど名高い1冊(のわりには、それほど入手が容易ではなさそうなのは、なにゆえ? かく言うおれも、フランス語版しか持ってない)。上述のハオ・ワン『数学から哲学へ』で引きあいに出されていたので、どうせだから、と借り。
PR
この記事にコメントする
お名前
メールアドレス
URL
コメント
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新コメント
最新トラックバック
メール
ブログ作成者(はやし)に直接訴えたいことがある、という場合は、下のアドレスにメールをどうぞ。

thayashi#ucalgary.ca
(#を@に置換してください)

ブログ内検索
Google
WWW を検索 このブログ内を検索

はやしのブログ内で紹介された
 書籍の検索はこちら
 音盤の検索はこちら
ランダムおすすめ
(忍者ブログに引越してから、うまくうごかなくなってしまいました。いつか、直します)
Randombook
このブログで紹介したことのある本をランダム表示。
Randomusic
このブログで紹介したことのある音をランダム表示。
自分がらみのリンク
はやしのブログ書籍一覧
このブログで言及された書籍の一覧。
はやしのブログ音盤一覧
このブログで言及された音盤の一覧。
最近のおすすめ本
最近のおすすめ音

Copyright © [ はやしのブログ ]
No right reserved except those which belong to someone else.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート and ブログアクセスアップ
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]