買い本借り本 [本]

　

まず買い本。

• Kurt Gödel, Collected Works: Correspondence A-G, Oxford
• Kurt Gödel, Collected Works: Correspondence H-Z, Oxford
  たけーわ、そのうえ図書館においてないわで、はよペーパーバックで出せや、とねばっていたゲーデル全集の書簡の部を、諸々鑑みてギリギリなので、やむなく購入。とりあえず、お母さんへの手紙とか、ハオ・ワンに宛てたやつとかパラパラっと見ただけですが、いろいろと「宝」が埋まってそうですねえ。
  
  
• Torkel Franzén, Gödel's Theorem, A K Peters
  副題の"An Incomplete Guide to Its Use and Abuse"が気になったので、全体としてはゲーデルの不完全性定理に関する一般啓蒙書っぽい趣きながらも、購入。さっそく、ペンローズの議論が取りあげられているので、「これはまちがいなくabuseの例だな」と該当箇所を見てみると、たしかにそれほど好意的な取扱いではないにせよ、ペンローズの不完全性定理に関する端的な誤解についてはふれられておらず、それはちょっとどうなんだろう、と（biblioにフィファーマンのこれが挙げられていないのも大問題）。ゆえに、やや用心深く読む必要があるな。
  
  
• John W. Dawson, JR., Logical Dilemmas, A K Peters
  ゲーデルの伝記の決定版、ですかね。これと、ハオ・ワンのいくつかの書きものを併せ読めば、ゲーデルのbio的なことに関する情報は十二分なのではないかと。翻訳あり。
  
  
• Peter Gibbins, Particles and Paradoxes, Cambridge
  リンクは、アマゾンJPではなぜだか該当がないので（さいきん、アマゾンJPの検索は、ちょっとおかしい、と思う。書名や著者名でいくら検索をかけても出てこないものが、ISBNを直打ちすると出てきたりする。例: 上掲のゲーデル伝記本）、本家に。これは、図書館で借りていたのだけど、なかなかよく書けており、手元においておいてもいいかな、と思ったので、購入。日本語訳もありますが、どうも訳があまり芳しからぬようですね。

つぎ借り本。

• Jean François Lyotard, La phénoménologie, PUF
• D. Stewart and A. Mickunus, Exploring Phenomenology, Ohio Univ.
  昨日の借り本エントリで表明した「現象学をちゃんと押さえておくべき」宣言を、それなりに実行すべく借り。1冊目のリヨタール本は、遠い昔（10年以上前、か）に読んだことはあれど、「入門書風な装いのくせして、何でこんなこんぐらがった書き方してんだ？」と思ったことぐらいしか覚えていない。2冊目のは、それなりに最近の刊行で、簡潔にまとめてありそうで、かつ「その先」への配慮があった（つまり、文献紹介が充実している）ので。リヨタールのやつは翻訳あり。
  
  
• Hao Wang, A Logical Journey, MIT
  これで、ハオ・ワンのゲーデルものは網羅したかな？　あ、これがまだだった……。日本にはおいてあるんだけどな……。