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ここ2日で聴いたもののなかから。
Polar Life Sleepingdog (Phantom Sound & Vision, 2008) |
プレイボタンを押してまず聴こえてくるゆったりとした感じもいいし、そこにかぶさってくる歌声もいいんだけど、でも、どこか「何か足りない」感が残る1枚。それは、表層的には楽曲の出来とか、そういうことも考えられるのだけど、誤解を恐れずに言ってしまえば、たぶん、もっと根深いway of lifeのようなところからくる物足りなさ、のような気もする。
Kalmukia Angel (Editions Mego, 2008) |
パンソニックのイルポ・ヴァイサネン、シュナイダーTMことディルク・ドレッセルハウス、そしてパンソニックのKatodivaihe にチェロで参加しているHildur Guðnadóttir(何と読めばいいのか、皆目分からない)というすんごい顔ぶれのトリオ。1曲目は、何も言われなければこの面子が出している音だとは思わないような生楽器感あふるるしろもの。ただ、曲が進むにつれ、たぶんイルポが操作していると思われる発信器が唸ったり、「らしく」なってくる。にしても、Megoは、Editions Megoになってから、とみにレーベルカラーが変わってきたなあ。
Insignificance Jim O'Rourke (Drag City, 2001) |
上記エンジェルのような、どちらかと言えば(いや、どちらかと言わなくても、か)アブストラクトなものではなく、「直球!」という感じのものが聴きたくなったので、ジムのこれを。ジムのものは、Bad Timing 以降のものもすばらしいけど、このあいだあらためてHappy Days を聴いて、このころのエクスペリメンタル(という言い方はあまり的を射ていないけど)もやはりすばらしいな、と思った次第。
Heartbeat Chris and Cosey (Rough Trade, 1981) |
何ゆえにジムからクリスアンドコージーに移行したのかよく覚えていないけど、とにかく。何度聴いてもクリスアンドコージーはびみょうである。
LP5 Autechre (Warp, 1998) |
やはりクリスアンドコージーには何か煮え切らぬものを感じてしまったので、オウテカのなかでもはっちゃけ度満点のこの作を。1曲目の痙攣ビートはいつ聴いてもかっこいい。そして、このアルバムはポップ度もけっこう高い、と思う。
Science, Art & Ritual Bedouin Ascent (Rising High, 1994) |
オウテカからの流れで。ベドゥインアーセントは、アルバムも手に入りにくいし、ゆえに知名度もいまひとつにとどまっているけど、もっと聴かれてもいい、おもしろい音を作っていた。「テクノ」という音楽は、ともすれば、そのジャンル呼名のもとであるtechnologyから分断され、むしろ懐古的に303だの808だの909だのといったアナログの物神性に帰依しがちなのだけど、このベドゥインアーセントはそういう「アナクロテクノ」には背を向け、まったなしに「テクノ」な音を発している。
After Summer Pia Fraus (Clairecords, 2008) |
おなじみ(か?)ピアフラウスのニューアルバム。1曲目から、もうモロ。少しは変化とか、ちょっと時代に色目を使った部分とかがあってもよさそうだけど、ここまで依怙地だと、あきれるを通りこして頼もしくなってくる。というわけで、いつもながら、安心して聴ける、よいアルバムになっています。
Nukku Lau Nau (Locust, 2008) |
おれのなかで「イスラヤかラウナウか」というぐらいフィンランドの女性の歌うたいと言えばこの人という存在のラウナウ(じっさい、このラウナウはイスラヤとHertta Lussu Ässäというバンドもやっていたりする)。しいて言えば、イスラヤから「天然アシッド」っぽい部分をすこぉしだけ取りのぞいた、と言うか。
Yo Recuerdo FAX (Static Discos, 2008) |
聴いた……のだけど、どんなんだか忘れてしまった。後半に行くにつれ、よくなっていったような覚えはあるのだが……。
Porter Ricks Porter Ricks (Mille Plateaux, 1997) |
たしか、上記ファックスの後半が、どことなくこのポーターリックスを思いおこさせるような音だったので、聴いたのだと思う。おれは、ポーターリックスというと来日時のスパイラルでのライヴのイメージがつよすぎ、強迫的な反復ビートと思ってしまうのだけど、このアルバムはぞんがいカラフル。
POP GAS (Mille Plateaux, 2000) |
「強迫反復ビート」のかまえでポーターリックスを聴いたのだけど、そういうかまえからすればちょっと肩すかしだったので、やや毛色はちがうものの、反復、というか、アルバムを通してほとんど何もおこらず、しかし、そこがいい、という、ガスのアルバムを。ほんとうは、黄色いジャケが印象的なこれを聴きたかったのだけど、ざんねんながらリップしてきておらず、次善の策としてこのふざけた名前のアルバムを聴いた。まあ、ガスはどれを聴いてもおんなじ、と言えば、そうなんだけど。
Phaedra Tangerine Dream (Virgin, 1974) |
上記ガスからの流れで。このアルバムは、ともすればしかつめらしい、眉根にしわのよったような表現がされがちなイメージがあるけど、聴いてみるとあらふしぎ、子どもが邪気なく遊んでいるような、そんなアルバム。ただ、おれはやっぱりこっちのほうが好きだな。
Treny Jacaszek (Miasmah, 2008) |
とりあえずのしめは、ポーランドのヤカシェクで。ネットでちらちら見た音の記述では、「オペラ風のヴォーカル」が入るとか、ちょっと身を引いてしまうようなものがあったのだけど、聴いてみると、たしかに「オペラ風」と言えばそうだけど、それほど気にならない程度で、そして全体の音の雰囲気としては、トムラブカタログナンバー1番のこれを想起させたりして、けっこうよい。
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