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Autobahn Kraftwerk (Warner Bros., 1974) |
Tour de France Kraftwerk (Astralwerk, 1983) |
クラフトヴェルクのある時期まで(具体的には、セルフパロディ的な要素が見えはじめるComputer World ぐらいまで、か)の諸作は、その最初期のもの含めて、どれも「傑作」と呼ぶに相応しく、そういう意味でどれを挙げても問題はないのだが、個人的好みで言うとRadioactivity およびThe Man-Machine が1着2着といったところで、それが挙げられていないのはやはり不服。とくに、The Man-Machine のジャケは、「ロシア構成主義」なぞいまだ知らぬ子ども心にも「こりゃすげえ」と思わせてあまりあるものがあった。
Romance 非常階段 (アルケミー, 1990) |
「キング・オブ・ノイズ」非常階段は、どれを聴いても大差なく、ということは、裏を返せば「どれも必聴」で、じっさい「どれか1枚えらべ」と言われるとすごく困るような気がするのだが、一般的に無難な線としては『蔵六の奇病』あるいはベスト盤『真・雑音伝説』あたりかな、と思いもする。ともあれ、聴いたことがない人はどれでもいいからアルバムを聴き、そして機会があればライヴに足を運ぶべきだ。
Voice is the Original Instrument Joan La Barbara (Wizard, 1976) |
ヴォイス・パフォーマーにして作曲家(そして、モートン・スボトニックの奥さん)であるジョアン・ラ・バーバラの代表作(なのか?)。あまり「ノイズ文脈」ということは意識して聴いたことはなかったが、なるほど、この「得体の知れなさ」は、記号的な意味でのそれに回収される手前の「ノイズ」的な風味がふんだんにある。ここいらのヴォイス・パフォーマンスに惹かれる向きは、ベリオの『セクエンツァ』第3番もぜひ。
Primal Image Alan Lamb (Dorobo, 1995) |
電線が発する「うねり」をひたすら採取し、それを加工した音源集。電線が発する音ってのは、ラ・モンテ・ヤングも相当影響を受けてますけど、やっぱり何か感じるものがありますね、色んな意味で。ともあれ、これは純粋にドローン・ミュージックとしても秀逸です。こちらは未聴ですが、アマゾンで入手可能なOriginal Masters もたぶん同じような感じだと思われますので、気になられたかたはどうぞ。
Untitled #123 Francisco Lopéz (Alien8, 2002) |
出す作品のタイトルがUntitled #... という形式であることが多く、どれを持っていてどれを持っていないか瞬時には分からず、そういう意味でコレクター泣かせなロペスさんですが、聴いたことがある範囲(たとえば、それなりに最近の#164 とか)で言うと、ひじょうに静謐な印象で、そうした静謐さが、むしろ爆音で周囲の音を塗り込めてしまうより、環境音を「音楽」として変化させ、それがゆえに異化作用を持つ、といった風味になっている、そんな感じがします。というか、リリース多過ぎですよ。
Da Capo Love (WEA, 1966) |
な、に、ゆ、え、に、こ、れ、が? しかも、「名作」として名高い3rdではなく? ということで、Noise/Music の該当箇所を見てみると、何だか「曲の長さ」みたいなことを論じてる箇所で、このアルバムが登場。いやあ、まあたしかに、B面まるまる1曲とか、どこぞのプログレバンドみたいなことになってますけど、とはいえ、という感じも。おれはこれ、曲自体もおもしろいとは思えん。つわけでLove聴くならふつうに3rd聴いたほうがいいですよ。
Satanstornade Masami Akita and Russell Haswell (Warp, 2002) |
こんな身もふたもない激ノイズ作がワープからリリースされたってことにもおどろきますが、内容自体のおもしろさも相当なもの。ラッセル・ハズウェル、もっといろいろ出せばいいのに。
集団投射 高柳昌行/阿部薫 (DIW, 2001) |
Action Direct 高柳昌行 (Tiliqua, 2005) |
まあ、ここいらは、ね。ただ、もろもろ考えあわせると、やはり『解体的交感』をいちばんに挙げるべき、なのではないかとも。あと、個人的にはこれが未聴なんで、聴いてみたい。
Inner Mind Mystique Masonna (release, 1996) |
Like A Vagina Masonna (Coquette, 1988) |
最近では「スペースミュージック」の求道者として絶賛活躍中の山崎マゾ氏によるソロプロジェクト。最近アルケミーより初期傑作選が出たので(これとこれ)、いますすめるとすればそれかもしれない(とくに、ホワイトハウスフリークはにやりとせざるを得ないタイトルの音源所収のVol.2)。
Matching Mole Matching Mole (CBS, 1972) |
これもなにゆえに? いや、名作ではありますが……。
というわけで、アルファベット順で進んでいるこのディスクガイドも、次回にはついに「あれ」が登場ということに相成るわけですが、これが1アーティストにして14枚紹介されているという「破格」っぷりで、ゆえに、このうち持ってるものは聴いてからの紹介となりますので、次回はたぶんスプリングブレイク(3月の第3週)ぐらいのアップになるのではなかろうかと。
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