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ここでやっている『量子論理への新しいアプローチ』のまとめに、非単調論理の部分を書き足しました。せまく量子論理ということではなく、なかなかに興味深いものがありますので、よろしければご覧ください。って、あんま大したことも書いてないですが。時間があれば、別項を設けてこの本などからもっとおもろい部分を追補したいなと考えています。

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はやしさん、おはよう!今どこにいるの?まだUS?

…で、実のところ<ルーマン>って人…名前しか知らないのでコメントできないんだよね。ヨーロッパ系の社会学だと1960年代のポパー・アドルノのエセ実証主義論争時点までしか<藤崎文体>では整理できない。もちろん、知識としてはハーバーマスとか有名人系はいちおう知ってるけどね。

ここで突然ドイツ経営学の話になると、同じ時期にローレンチェンの構成主義を援用した経営学(な、なんなんだ!)とか登場したりして面白い。このような流れとルーマンの関係がわからん(忙しくて勉強不足)。

次に<国際金融市場>なんだけど、やっぱ…事態の深刻さの全容が理解されるまで何ヶ月もかかるってことですね(ZF系)。一部の人たち(バーナンキとか)が理解していても、市場に合意形成がなされていない場合、相場は乱高下する…。社会科学的リアリティーの見本かもね。

さて、<量子力学>なんだけど、論理的アプローチに関してはこれまたパトナム以降の展開はまったくフォローしてなかった。これ…ちょっと興味あります。まあ、オイラのような50歳前のビジネスマンが老後に向けての最終ビジネス段階でめりこむ分野じゃないけどね。

でも好きなモンはやめられん。それに、量子力学はデリバティブ理論と親戚みたいなもんだから…意外とビジネスにも効き目があるかもしれん。
藤崎達哉 2008/03/12(Wed)05:31:00 編集
藤崎さん、どもです。まだあいかわらずアメリカにいますよ。というか、あと少なくとも数年はこちらにいるのではないかと。

で、ルーマン、ですが、この人、あんがい藤崎さん的見地、つまりは経営学的組織論的にも、けっこうおもしろいんじゃないか、と思うんですよね。というのも、そのアカデミックな出自ということで言えば、ルーマンってのはもともと官僚組織の研究からそのキャリアをスタートさせている。つまり、一般化して言えば、ある個々のプレイヤーがどうして「ひとつ」の結論、たとえば政策決定にいたれるのか、という集団的意思決定のことなど、けっこうアクチュアルな問題意識から出発しているわけです(もっとも、その後の展開は、「アクチュアル」ってのとはほど遠い感じはしますが)。だから、藤崎さんの言われているドイツ経営学とのからみというのも、内在的なそれにかぎらず、外在的=実質的な交差があるかもしれない。ぼくはドイツ経営学についてまったく何も知らないので何とも言えませんが、ちょっと興味深いところではあります。

国際金融について、「事態の深刻さの全容が理解されるまで何ヶ月もかかる」ってのは、おおかたの人は「対岸の火事」的にしか見ないでしょうから、そうかもしれませんね。情報として「何か大変らしいぞ」ということを「頭で」知っていても、じっさいに我が身に何らかのエフェクトがふりかかる、つまりは「身をもって」知るまでは、「何ヶ月」かかかる、ということでしょう。だから、おおくの人たちは最後まで(頭で知るという意味での)「理解」はしない、のかもしれません。

「量子論理」に関しては、パトナムぐらいまでの流れを押さえられていれば、じゅうぶんじゃないですか? 何となれば、1936年のバーコフ=ノイマンの論文以降、量子論理は本質的にはそれほど変わっていない、と言えるので。それに、基本的な量子力学の知識があれば、それほど難儀なものでもないので、「老後に向けての最終ビジネス段階」のあいまあいまにでもどうでしょう? 参考書としてはやはり、ここで挙げている『量子論理への新しいアプローチ』が簡潔でいいと思います。
はやし 2008/03/12(Wed)06:50:00 編集
たった今…WIKIを見たらルーマンってパーソンズに学んだと書いてあった。これまで全然調べたことなかったけど…アメリカ系だったのね。

…で、そのWIKIに<複雑性の縮減>とゆ〜のがあった。オイラは先週大阪駅ビルの講演で<リスク管理の高度化>とは複雑化ではなく単純化かもしれんぞ!といったが…これと同じだね。

そもそも物理化学的見地からすれば…人間の脳って1000年くらいで飛躍的進化するわけないんで、いくら高度な数式で理論武装しても<有事>では単純な行動しかとれないだよね。まあ、偉大な数式は単純なんだけど…。
藤崎達哉 2008/03/13(Thu)07:03:00 編集
ルーマンはたしかに、ハーバード(でしたっけ?)でパーソンズについて学んでいるんですが、しかし、その書きものというか考えは、見事なまでに「ドイツ的」だと思われます。少なくとも、この地にいてふれることのある「社会学」とは星雲の隔たりがある。何と言うか、三つ子の魂百まで、という気がいたします。

で、複雑さと単純さですが、この問題系もそれ自体としておもしろいですよね。要は、フォーマルに「複雑さ」ということを捉えようとすると、あんまり大したことが言えない(この系として、ランダムネスの問題があることは、周知の通りです)。

あと、人間の脳の容積にからめて、「知りうること」の限界を誰かが論じていた覚えも。まあ、じっさい、ここいらはいろいろとめんどくさく、そしておもしろいです。
はやし 2008/03/13(Thu)12:52:00 編集
藤崎さんはじめまして。昔、わたしも藤崎さんと同業のようなことをして飯の種にしていたものです。報道の方でしたが。ともあれ、藤崎さんのコメント中に「WIKIに<複雑性の縮減>とゆ〜のがあった。オイラは先週大阪駅ビルの講演で<リスク管理の高度化>とは複雑化ではなく単純化かもしれんぞ!といったが…これと同じだね」という部分があり、立ち止まって考えました。きっとここには合理性や理性へのうさんくささから離れるために複雑性の縮減というキーワードを出して、秩序生成の<妥当>という着地点に落ち着かせようとしたルーマンの意図が見え隠れしているのだと思います。
ゼリーちゃん 2008/03/13(Thu)15:52:00 編集
<ゼリーちゃん>さま

はじめまして、<ちゃん>までがハンドルだと呼び方が難しいですよね。大昔の歌謡番組の<アグネスチャンさん>みたいなのりですね。

…でルーマンをまだ読んでいないのですが、<複雑性の縮減>って、合理性のうさんくささを揶揄しているとゆ〜ことでしょうか?

オイラはナンヤカンヤで合理主義者なので、<複雑性の縮減>は理性的対応だと考えています。

ポパー派的な文脈だと合理性には、包括的合理性(合理主義を肯定的かつ傲慢に謳歌する態度)と批判的合理性(合理性を自己の誤謬の修正に適用する態度)があり…、両者がもし峻別されるとすれば、ルーマンは否定的な意味での合理主義(後者)なのではと推測しています。
藤崎達哉 2008/03/14(Fri)07:15:00 編集
藤崎さん、レスありがとうございます。

まず、私の呼称ですがそのまま「ゼリーちゃん」とよんでください(混乱しますよねほんと)。

で話を戻しますと、私も大方、藤崎さんの推測には同意しているのだと思います。

はやしさんも指摘するように、ルーマンは行政学という極めてアクチュアルな分野をその出自にもっています。扱う問題が「社会」という複雑さの代表選手ですから、複雑な社会を複雑なままいうことはあまり実りがない。

旧来の合理性がある種のモデルという単純化を指向するものだとしたら、ルーマン的合理性はその点を避けて(揶揄して)、困難なことは承知の上で、複雑性をそのまま扱うことを指向していると言えると思うのです。

そこで彼にとっての生涯をかけた大問題であるホッブス問題(秩序はいかにして可能か)を扱う際に、有限たる人間に限界があるため複雑性の縮減という概念に依拠しつつ秩序生成の解明をもくろんでいたのではないか。

その意味ではポパー的な文脈で批判的合理主義を推測される藤崎さんの考えに私も大方同じ意見を持っていると思いました。
ゼリーちゃん 2008/03/14(Fri)10:38:00 編集
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