掘り出し本 [本]

以前「もうちと安かったら買うんだけどなあ」と言っていたEnglish Algorithmic Grammar が、何と3.99ドルという破格値（ちなみに、元値は180ドル）で出品されていたので、即注文しました。元値と売値の落差ゆえに、どんなコンディションなのかやや不安に思っていたんですが、届いた商品は、背にやや深めの傷がある以外はほとんど「新品」という状態で、そうした不安はまったくの杞憂、でした。

内容は書名どおり、「自然言語以上形式言語未満」のフォーマル度を持つ「アルゴリズム形式」で英文法を再構築！というもので、英文法の知識の整理にはもちろんのこと、自然言語処理（NLPってやつですね）にもお役立ちな風味がします。ただ、「外国語としての英語」を書かなければならない身としては、そうした英作文にさいしての一二を争う鬼門とも言える冠詞の部分に期待していたのですが、そこはイマイチ、でしたね（ちなみに、冠詞にかぎらずひろく英文法一般ということで言えば、「外国人に英語を教える教師向け」の文法書であるこちらが、プレゼンテーションに生成文法ちっくな樹形図を用いていたりもして、おすすめです）。

ほんとうなら、腰を落ち着けてじっくりと読み、書いてあることを参考にしてひとつふたつ言語解析のプログラムなんか書いたりしたらとってもたのしいんでしょうが、とてもじゃないけどそんな時間はないなあ。