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先日ちらっと紹介したゼミで使用する教科書群です。



宗教哲学ゼミ

キリスト教に関する知識というのは、言うまでもなく、専門とする領域が何であれ、通り一遍以上のものを持っていたほうが望ましい。しかし、われわれ日本人のような、キリスト教的なことがらが希薄な風土で育ったものにとっては、その射程はやはりつかみがたい。それは、いっぱんに「批評」と訳される"criticism"という言葉がもともとは「聖典解釈」を意味し、そして、ふつうに言われる「批評」というものにいまもなおその原義の影を落としている、ということに、おおかたの日本人は無頓着であることからもよく知られる。かく言うおれにしたって、このような"criticism"の意味内包は、ノースロップ・フライの諸著作に親しんでいたから何となくその風味はうかがい知っているにせよ、それでもほとんど知らないに等しい。だから、もっとよりよく知ろうと思う。



形而上学ゼミ

カントの三批判書を仔細に読みこむ。先日履修するゼミを紹介したおり、「分析系ではない」と書いてしまったが、この紹介の仕方はややミスリーディングで、何となれば、いま「分析系」と呼びならわされる哲学潮流の震源に、まちがいなくカントは位置するのだから。その射程のどこまでがいまもなお有効で、そしてどこに時代拘束的な限界があるのか、その見極めが重要なポイントになると思う。



倫理学ゼミ

J.S.ミルの功利主義に関する書きものを起点に、そこから遡るようにして倫理学の流れを概観する。ミルはともかく、カント、そしてアリストテレスというこのラインナップを、「王道」と呼ばずして何と呼べばいいのか。ともあれ、このゼミでのおれのとりあえずの目標は、"utilitarianism"というつづりを迷わずに書けるようになることである。



論理学ゼミ

古典論理を概観したのち、様相論理や多値論理といった非古典論理に進む。著者のベルは、言うまでもなく、ブール値モデル強制法の教科書などで有名な、あのベルである。何だかんだ、非古典論理に関してちゃんとした教育を受けたことがないので、これを機にしっかりと「抜け」を補填しておきたい。

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