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ゼミのassignmentsがしょっぱなからoverload気味で、はっきり言ってほかのactivitiesがほとんどできないような状態ですので、ごくかんたんに(というか、この英単語の混入具合は何だ、と)。



まずは借り本から。

  • Julian Warner, From Writing to Computers , Routledge
    薄さのわりに異常に高いこの本、何の拍子でかは忘れましたが、別件を調べている途中に出くわし、運良く図書館所蔵であったので即借りです。内容は、しょうじきよく分からん感じなのですが、計算機科学のパラダイムから逆照射的に、書くこと、そしてしゃべることの結構を究明する、といった風合いです。あんがいフォーマルな書きっぷりで、それが吉と出ているのか凶と出ているのか、そこいらの検分がたのしみ(性悪)。

  • Jay D. Bolter, Writing Space , Lawrence Erlbaum Assoc Inc.
    上記From Writing to Computers で、学部生のときに翻訳で読んだこの本のことを思いだしたので、ついでに。From Writing to Computers と同様、計算機科学、というか、ハイパーテキストの出現が、ひるがえっては「書くこと」そのものにどういう影響を与える/与えたのか、そんなことが書いてあったはずです。もう1冊、これと似たテイストの本を同時期に翻訳で読んだのですが、それは何だったか。思い当たるふしのある方、ご教授ください。

  • Northrop Frye, Anatomy of Criticism , Princeton
    ほんとうは、宗教哲学ゼミとのからみでThe Great Code(翻訳『大いなる体系』)を借りようと思っていたんですが、この手のLiterary Criticism(もちろん、聖書解釈上のそれ、です)は、わざわざいま好きこのんで手を出さなくても、ゼミ中にいやってほど読まされるでしょうから、「古典」とも言えるこれを。これも学部生のとき、なぜだかフランス語訳で読んだことをなつかしく思いだします。どういう本かは、激烈に有名なものでもあるので、説明は要らない、ですよね? 翻訳あり。

  • Anton P. Chekhov, Stories , Bantam
    ナボコフの『ロシア文学講義』で取りあげられているので、チェホフというのはじつはそれほど読んだことがないし、それに短編集だから空き時間にさらっと読めるだろう、ということで。勝手なイメージだけで言うと、チェホフというのはへんにいじけたところがなさそうで、読んでいて気分がいいであろうような感じがします。

  • Jorge Luis Borges, Collected Fictions , Penguin
    チェホフの「短編集」というところからの連想で、ボルヘスの諸短編群のことをふと思いだし、借りました。言うまでもなく、ボルヘスというのは好きな書き手で、その「幻想の質」がたんなる「想像力」一辺倒のそれではなく、ちゃんと「論理の筋」が通っているので、凡百の幻想小説家とはちがう「虚実皮膜」のすごみを味わわせてくれます。ここらへんの結構は、ナボコフが『ドン・キホーテ講義』劈頭において語っていた「実生活と虚構」論にも通ずるものがあるかな、と。

  • Kate Jenckes, Reading Borges after Benjamin , SUNY
    表題どおり、ベンヤミンにしたがってボルヘスを読む、という本。しょうじき、あまりベンヤミンとボルヘスというこの2人をつなげて考えたことがなかったので、どういったものか、ちょっと興味深いです。

  • Jorge Luis Borges, Ficciones , Emecé Editores
    どうせだから、ってんで、ボルヘスの「バベルの図書館」を含むこのスペイン語原語短編集も借りてきました。これの翻訳は『伝奇集』としてつとに有名。一時期、この翻訳本を何冊か買いこみ、ことあるごとに人にあげたりしてました。

  • M.A. DeVitis, Brief Spanish Grammar , Allyn and Bacon
    「原語ヲタ」を僭称しているくせに、スペイン語というのはとおい昔にかるくやっただけでほとんどものになっていないので、ボルヘスの原書も借りてきたことだし、いい機会なんで記憶を呼び戻すためにこの薄い文法書を借りてきました。予定では今日1日で終わらせてしまうつもり、です(つうか、スペイン語より何より、ドイツ語をもっとがっつり補強しておくべき、なんですが)。



おつぎ、買い本。

  • M.D. Coogan et al. (eds.), The New Oxford Annotated Bible , Oxford
    宗教哲学のゼミで聖書が必須になるので、いっちょ奮発してオックスフォードのこの注釈版を。Wikipediaの記述によると、一部カソリック信者や原理主義者からは不興を買っているそうですが、そんなことはまあ些細なこと、です(むしろ、原理主義者から不興を買うというのは、信仰なきものにとってはポジティヴな点ですらあるかも)。附録のコンコーダンスが予想より貧弱でちょっとがっかりだけど、本文付記の注釈はきわめてよくできてそうです。さて、とりあえず福音書を読まなければ。

  • Jane Austen, Mansfield Park , Barnes & Noble
  • Nikolai Gogol, Dead Souls , Barnes & Noble
    言うまでもなく、ナボコフ『文学講義』および『ロシア文学講義』で取りあげられていたので。オースティンの『マンスフィールド・パーク』は、彼女の代表作6編のなかでもじゃっかんマイナーな感じですが、そういうのを取りあげるところもナボコフらしいかな、という気も。ゴーゴリも、「外套」とか「鼻」とか、短編ばかりが有名ですが、そういう短編とはちょっと風味のちがそうなこの『死せる魂』はどんなんだか、気になるところです。

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