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だいぶ時間が空いてしまったけど、日本からシアトルに向かう機内で観た映画が壮絶なまでにバカバカしい快(怪?)作だったので、いまさらながらそれについてちょっと。

で、観た映画は、Balls of Fury(公式サイト。音が出るのでPCの音量に注意)というもので、幼いころにソウルオリンピック(!)にまで出場した卓球の「元」天才(いまでも、小手先の腕前はにぶっておらず、その技術を活かした場末のクラブでのショーで糊口をしのいでいる)が、銃の密造組織の捜査(FBI主導)に参加する、という、思いつきのみで話を考えたことは想像に難くない、すっとこどっこいなお話。はたして日本公開があったものなのかどうか、よく分からない。

もちろん、そんな映画だから、まともなものであるわけはなく、大小おりまぜたギャグの嵐で休む間もない。一つひとつのギャグの質は、どちらかと言えば「寒い」と言ってもいいようなものなのだけど、それらがこうも畳みかけられると、かなりおかしくなってくる(機内でばか笑いするわけにもいかなかったので、なかなかつらいものがあった)。

とくに、卓球の元天才が、小手先の技術だけではなく、卓球の「真の技術」を学ぶために弟子入りするめくらのお師匠さんがいるんだけど、その彼の「目が見えない」という属性を活かした、ほとんど「スレスレ」とも言えるくすぐりがよかった(銃の密造組織のボスが、なぜだかこの卓球のお師匠さんの元弟子で、その元弟子とお師匠さんが再会を果たしたとき、「お前と再びこうして面と向かって会うとはな」という言葉を、全然「面と向かって」ではなく明後日の方向を向きながら発したり、「卓球の本質は、周囲のすべてに注意することだ!」と言いながら吹き抜けみたいなところから落っこっちゃったり)。

ともあれ、『ウェインズ・ワールド』(ちなみに、Balls of Fury の主人公は、つねにデフレパードのTシャツを着ている)+『ミスター・ブー』とでも言える、あまりのくだらなさにもう笑うしかないというものなので、日本でもDVDなぞが出ていれば、「ぜひ」とまでは言わないけど、ひまでひまで死にそうだったりしたら、そんなときにどうですか?

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いつも機内は辛そうじゃのう(良い意味で)。
きーたん 2008/01/14(Mon)03:29:00 編集
このあいだ日本に帰る機内でも、『ダイ・ハード4.0』はじつはコメディ映画だった!という不意打ちを食らって、なかなかに大変だったである。
はやし 2008/01/14(Mon)03:36:00 編集
まちがえた。帰りの機内で観たのは、『ダイ・ハード4.0』ではなく『ダイ・ハード3』。つうか、『ダイ・ハード3』は観たことあると思っていたのだが、気のせいだった。
はやし 2008/01/14(Mon)03:40:00 編集
何ゆえ今更機内で観た映画?! しかし! 明後日の方向の件やら、果ては、吹き抜けみたいなところから落っこっちゃうでは、グフグフこみ上げてきた。わたしゃ観たいよ!
mom 2008/01/14(Mon)06:03:00 編集
この映画に関しては、そもそも見終わった直後から「これについては何か書いておこう」と思いつつ、日々の雑事に忙殺されて、いまのいままで書けなかった、のだ(書きはじめればすぐ書けちゃう体のものではあれど、その「書きはじめる」までが大変なのだ)。

で、めくらのお師匠さん以外にも、元弟子役のクリストファー・ウォーケンもなかなかにいい味を出しているので、機会があればぜひ(なんだけど、日本ではDVDもまだ出ていないみたい。うわさによれば、東北新社がとっくに版権は取得済み、らしいんだけど)。
はやし 2008/01/14(Mon)06:08:00 編集
よほど深い感銘をうけたのねー。

『めくら』がいいね。つんぼは出てないの?
mom 2008/01/14(Mon)06:25:00 編集
「よほど深い感銘を受けたのだな?」と言われると、しょうじき「うーん」と言葉をにごすしかないけど、まあ、「何とまあ頓痴気な映画であることよ」と思ったことはたしかなので、何がしかの「感銘」を受けた、とは言えるのではないかと。

で、残念ながら(?)つんぼは出てこなかったけど、シャム双生児が名に食わぬ顔で出てきたりして、映画全編にわたってけっこう不謹慎なムードが漂っており、そこも評価の要因でございます。
はやし 2008/01/14(Mon)06:31:00 編集
今時なかなか『感銘』なんて受けないよー。

尚更観たいね。「メリーに首ったけ」も相当不謹慎な映画だったな。
mom 2008/01/14(Mon)06:50:00 編集
ああ、『メリーに首ったけ』も、メリーの元恋人がエイズを発症してしまい(劇中で明確に「エイズ」と言われてはいないけど、そうとしか解釈できない)、あまつさえそれをも「笑かし」の要素に仕立てあげていたりと、なかなかに不謹慎なネタが満載でしたな。
はやし 2008/01/14(Mon)06:59:00 編集
あはは、あほや。
The machine girlはそちらでは観れるのかな。。。
最近あらゆる映像に飽食した人たちが、80年代アホ/ホラー的なノリでその百倍くらいの予算をかけた映画を撮っているような気がします。
お金を払って観そうになるのをこらえるのが大変。
シンキチ 2008/01/14(Mon)11:09:00 編集
おお、The Machine Girl! これ、トレイラー見たことあるけど、すごそうだよねえ。だいたい、何で女子高生の片腕がマシンガンになっとんねん、という。天婦羅が宙を飛びかってたりするし。くやしいけど、金を払ってでも観てしまうかも。

で、たしかに、世界の美食を食い尽くしたガストロノミーがゲテ食に手を出しちゃうかのごとく、一昔前だったらヴィデオでしか流通しなかったようなコンセプトの映画が、平気で単館上映されてたりするしね。まあ、一般的に言ってそれがいいことなのかどうかよく分からんけど、おばかでブルータルな映画が好きなものとしては、寿ぐべき状況です。
はやし 2008/01/14(Mon)13:02:00 編集
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