聴読食 [雑]

　

■聴

Music For The Horse Hospital/Sounds From The Horse Hospital Current 93 & Nurse With Wound (PanDurtro, 2002)

カレント93とナースウィズウーンドによる2枚組。とはいえ、「共作」ではなく「スプリット」といった感じでカレントとNWWが1枚ずつそれぞれ担当しており、「だったらバラで出せよ」という気がしなくもない。

音は、カレントのほうがオムニコードか何かの持続音が基調となった、ゆったりしつつもやはり只ならぬ不穏さのただよういつもの音。NWWのほうは、聴く人が聴けば「これ、何がおもしろいの？」となること必定な「ミニマルミュージック」。だが、これが並々ならぬ出来で、「やはりNWWはいい」とあらためて思わされる。

■読

Contemporary Debates in Epistemology Matthias Steup and Ernest Sosa (eds.) (Blackwell)

来週提出のペーパー書きに向けて、致し方なく。とはいえ、そういう「致し方なさ」を度外視しても、なかなかに興味深く、そしてたのしく読めてます。ちなみに、この認識論編を含むブラックウェルの「哲学の最新議論」シリーズはほかにも色々と出てるんですが、おれが読んだことがある範囲ではいずれもよく編集されており、「どのようなことが、なぜ問題になっているのか」という来し方と行く末が見通せるものになっているので、いずれ全巻読破を目論みたい。

■食
今日の晩飯は、インスタントライス＋レンジでチンするタイプのミートローフ、といった献立だった。

おれはあまり食うことにこだわりはなく、基本的に「食えればいい」といったタイプで、ほかに優先すべきことがある場合など「そもそも食わなくともよい」とさえ思うのだが、「日本」という、それなりにうまいものがそこそこの値段で容易に入手できるところで育ってしまった悲しさか、こちらの食いもん事情には、「泣かされる」とまでは言わないが、それなりの値段を払って、それほどうまくないもんを食わされるたびに、何か納得のいかぬ思いをいだくことになる。

上記の今日食ったものにしても、匂いだけはうまそうなくせに、食ってみるとどこかひと味足りぬ感じで、結局醤油で味を足して食った。