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最近、というか、学校があるときは、日々の授業やらペーパー書きやらテストの準備やらのため、まさに「追われるように」しか活字を読んでいないので、テストが終わったら、つれづれなるままに、何の目的もなくゆっくりページを繰ろうと思っている。そんな「来るべき無為なる読書」のための、候補。

  • ギリシャ悲喜劇
    「無為なる読書」にはやはりフィクティヴなものが向いている。さいわいにして、このあいだ届いた『西洋の名著』には、そうしたフィクティヴなものが相当数収録されていて、なかでも、読もう読もうとずっと思いつつまとめて読む機会がなかったギリシャ悲喜劇が1巻にまとめられているので、ありがたい。

  • 史書
    これも、『西洋の名著』にけっこう所収されている。ヘロドトス・トゥキュディデスからはじまり、プルタルコス・タキトゥスをへて、ギボンにいたる西洋史書の大伽藍。上で「無為なる読書にはフィクティヴなものが向いている」と言ってしまったが、こうした「史実」をただひたすらに記す史書というのも、無為なる読書にうってつけだ。

  • Édouard Bourciez, Élément de linguistique romane , Klincksieck
    ロマンス語論の基本書。「ロマンス語」とは、フランス語・イタリア語・スペイン語・ポルトガル語・ルーマニア語の「ラテン語直系」の語族を言うが、そのうちのいくつかの言語を知ってるものとしては、やはりこれらの語族の俯瞰図も知っておきたい。

  • Evert Willem Beth, The Foundations of Mathematics , Elsevier
    おなじみエルセヴィアの「黄色い本」シリーズの1冊。741ページというヴォリューム、各ページに躍る数式と言うと、ほとんど「無為」どころの騒ぎではないように思うかもしれないが、そうしたものを「無為」に読むのがまた愉楽。



他にも候補はいろいろと脳裏をよぎるが、きりがないのでここら辺で止めておく。ともあれ、いずれの本も(最初に挙げたギリシャ悲喜劇を除けば)、どこから読んでもよく、そしてどこで止めてもいい、そんな本たちである。

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