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いささか旧聞に属することではありますが、メモ。

ワイオミング大Assistant ProfessorのMarc Moffettさんが選んだ、20世紀の言語哲学書ベスト10でございます。選んだ基準は"innovation and influence"だそうで。で、その10冊は以下の通り(ナンバリングはしてあるけど、別に「順位」とかではないそう)。

  1. Quine, Word and Object (邦訳)
  2. Kripke, Naming and Necessity (邦訳)
  3. Grice, "Meaning" in Studies in the Way of Words (邦訳) plus the William James Lecture
  4. Montague, "On the proper treatment of quatification in ordinary English" in Formal Semantics: The Essential Readings plus "English as a formal language"
  5. Carnap, Meaning and Necessity (邦訳)
  6. Vendler, Linguistics in Philosophy
  7. Chomsky, Aspects of a Theory of Syntax
  8. Tarski, "The semantic conception of truth and the foundations of semantics" in Logic, Semantics, Metamathematics (邦訳)
  9. Wittgenstein, Philosophical Investigations (邦訳)
  10. Russell, "On denoting" in Logic and Knowledge (邦訳) plus Principia Mathematica

クワイン・クリプキはまあ上述の基準を考えればどう考えても入るだろうし、タルスキ・ラッセルにしても古典って感じだから異論はないだろうけど(フレーゲが入ってないのは、もちろんBegiffsschriftが1897の刊で19世紀だから)、他はどうかねえ。ウィトゲンシュタインも何となく「ぎりぎり」な感じがしないでもないし(でも、大概の人は入れるだろうな)、グライス・モンタギュー・カルナップ・チョムスキーにしても意見が分かれるところだろうし、ヴェンドラーに至っては「どうなの?」って感じ(おれがそう思うだけかな)。あと、他の人もコメント欄で言ってたけど、ラッセルんとこでPrincipia Mathematicaを挙げるってのはどうかねえ。つか、あれを読み通した人って身近に知らないんだが。

でも、何にせよ、こういうランキングもの、というか、お題に従って何冊か本を挙げてんの見るのって、楽しいよね。

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