古本屋のスラッジ [音]

今日古本屋に入ったら、明らかに古本屋でかかっているBGMとしては異色なものがかかっていた。

それは、世に謂う「スラッジ」というやつで、本を物色しながらも、気は漫ろ、どうしても意識が音に集中してしまう。たしかに、ふだん家で聴いているようなやつに比べれば、録音自体はそれなりにメジャー感漂うものではあったけど、古本にかこまれながら聴くスラッジは、なかなかの趣があり、わるくなかった。

そうこうするうち、「わるくない」どころか、「けっこういいじゃん。つうか、これいい！」と思いはじめ、これは何としてでもバンド名を知りたい！ということになり、取りたてて欲しい本もなかったのだが、現代日本文学大系の武田泰淳の巻が安くあったのでそれを手にレジに向かい、金を払うときレジの人に「いまかかってるのは何ですか？」と聞いた。すると、そういう質問は十中八九予想していなかったのであろうか、一瞬フリーズしたあと、「Goatsbloodです」と教えてくれた。

店を出て早速、ザウルスでアマゾンに繋ぎ検索をしてみると……これだこれだ。1stはプレミアが品切れでプレミアが付いているようだけど、2ndはまだ出回ってるようなので、ぜひ入手しようと思う。