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先日の金曜、ルーマン読書会が引けたあと、何人かが残ってだべっているときに、参加者であるシータさんヒデさんが(お互いの勤務地居住地が近いということもあって)一夜明けての土曜にランチでもという話になっているんだけどおれも参加しないか、という誘いがあったので、ちょうどその決議の場に居合わせた永遠小僧さんも巻込み、諸々に忙殺される身のわがままを聞いてもらって、夕方近くの時間におれの住んでるところの近隣でオフ会、という次第に急遽相成った。

まずは途中、永遠小僧と待ち合わせ、それからシータ・ヒデ組との合流ポイントに向かう。こちらが着いてからほどなくしてあちらもやってきたので、初対面であるヒデさんと軽く挨拶をし(シータ、永遠小僧、そしておれの3人は、これまで何回か会っている)、とにかく腹が減っていたのでとりあえず何か食いながら、ということで、繁華街からちょっと離れた場所に位置するファミリーレストランに向かう。

ヒデさんとは先述の通り初対面ではあるが、間歇的ながらも通算3年ぐらいのやりとりがあり、しかも最近はほぼ毎週スカイプでの読書会でしゃべっているので、あんまり初対面という気はせず(永遠小僧は、ネット上での付き合いがある人とリアルに会うと、ネット上でおもにエクリチュールによって知られる側面と、じっさいにその人のパロールにふれて知られる側面との乖離が気になる、と言っていたが、おれはそういうエクリチュール/パロールの乖離というものはあまり感じることがない)、食事を待つ間も、食事が配膳されてからも、そして食事が終わってからも、ネット上での通算3年のやりとりから地つづきな感じで、ほんとうに「ふつう」に会話をたのしむことができた。

ただ、リアルに会うのならではだなあ、と思わされたのは、おれが愛用のモバイル機ZaurusSL-C3200をいじくりながら色々と講釈を垂れていたときのこと。「それ、いいねえ」と言いながらヒデさんの目が「キラーン」と狩人のように光ったのだ。そのことで、「むむ、こいつぁ間違いなくおれと同好の士だぜ」という思いがつよまり、ネット上から受けるイメージにそのことが逆照射される(だから、先段のカッコ内のつづきで言えば、おれはネット上でのエクリチュールから受けるイメージをリアルなパロールに重ね、そしてそうしたリアルなパロールから受けるイメージをまたネット上でのエクリチュールから受けるイメージに送り戻すという、考えてみれば当たり前のことをしているにすぎないのだ)。そこで、そうしたヒデさんの「眼光キラーン」を受けて、ヨドバシカメラ、そして国内最大のブックオフを巡ろう、ということになった。

まず最初に行ったヨドバシでは、各人がモバイルツール、レコードプレイヤ、ICレコーダ、PCなどに物欲を爆発させつつ、店内の各フロアを見て回る。ヒデさんお目当てのSL-C3200は残念ながら、発売後それなりの時を経過しているにもかかわらず値崩れしていなかったので今回は購入見送りということになったが、次にヒデさんに会うときは、このリナザウを嬉々としてカバンから取り出すヒデさんの姿が見られることであろう。

その次に行ったブクオフでもそれなりの時間を過ごす。とくにヒデさんは、それなりに広いフロアのひと棚ひと棚を、舐めるようにシーキングしており、「世界の名著」のブレンターノ/フッサールの巻を100円の棚から掘り出すなど、ここでもやはり「狩人」っぷりを発揮していた。

ブクオフのあと、一足先に帰路に着いたヒデさん以外の3人で、コーヒー屋でまたしばらくだべり、路線が違うシータさんと途中で分かれたのち、「何だか新刊書も見たいなあ」という欲求押さえがたく、不眠で疲弊し切っているであろう永遠小僧のことをむりやり誘ってリブロへ。

それからようやく、われわれも帰路に着きました、とさ。

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いや、あのブックオフに足を踏み入れた途端ビックリでした。私がゲットしたのは、インテリア関連のヴィジュアル本「sensual home」をなんと500円!「junk style」を定価の半額。そして以前本屋で見かけて買わずじまいだった、リチャード・E・ニスベットの「木を見る西洋人 森を見る東洋人」を見つけて大満足でありました。
Sita 2007/03/04(Sun)20:19:00 編集
  あのブックオフ、いいですね。気持ちが悪くなって帰ったはずが、家に着いたとたん治ってさっそく本を読み始めていました。w
英司 2007/03/05(Mon)08:52:00 編集
あのブクオフは、人によっては(たとえば、当エントリでリンクをはらせてもらった方)「世界一規模の古書店」と言ったりもすることから分かるとおり、ものすごいですよね。下手な本屋より、規模も、そして品揃えも卓越している。

で、シータさんにあられましても、それなりの収穫があったようで、ぼくとしてもよろこばしいかぎりです。
はやし 2007/03/05(Mon)15:13:00 編集
途中調子が芳しからなくなってしまったようで、やはりじゃっかん心配ではあったのですが、帰宅後それなりに余力はあったことを知れて一安心、です。またこれに懲りずにご一緒しましょう。
はやし 2007/03/05(Mon)15:15:00 編集
思い出せなかった、「黒岩涙香」とピックアップされてたのは「秋山定輔」でした。
日本新聞博物館で「言葉の戦士 涙香と定輔 明治新聞人の気概を知りたい」というタイトルで4月22日まで企画展示中。
Sita 2007/03/06(Tue)11:26:00 編集
秋山定輔って、そりゃあ、思い出せなくて当然、という名前ではあるな。何かいまでも読めるもんがあるのだろうか?といちおうアマゾンで検索をかけてみると、5件ヒットでいずれも品切れ。惜しいことです、と言うべきか否か。
はやし 2007/03/06(Tue)13:57:00 編集
おお、ついに開通ですか。それはめでたい。ただ、WinMeだと、日本語表示が化けたり(WinMeはUnicodeに対応していないため)、ビデオ通話時にプロセッサの占有率が100%になるなどの不具合が報告されているようですが、まあ、音声通話だけなら大丈夫でしょう。ともあれ、試してみないことには何とも言えないので、ぜひやってみましょう。
はやし 2007/03/10(Sat)02:21:00 編集
記事と関係ない話で非常に恐縮ですが、近況といいますか我が家にもIT化の波が押し寄せてきたらしくて、明日(土曜日)にもめでたく開通となる見通しです。ヘッドセットも購入しましたからもしかするとスカイプ会談に出席可能かも?と。ただ両親の使用するノート型(WinMe、Pentium3、メモリ192MB)が果たして満足に動きだせるのか。そもそもちゃんと繋がるのか?など幾つか疑問もあります。スカイプのパスを記憶してるかちょっと曖昧なので、新しいドメインを取得する可能性もありますので、追って連絡を書きますです。

携帯からなので不手際がなければよいのですが。
長谷部 2007/03/10(Sat)12:01:00 編集
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