気になった本メモ [本]

本屋で見かけて気になった本。たんなる防忘メモ。

• 國領二郎（編著）, 創発する社会, 日経BP
  これは、けっこう前に見かけて、どんなもんかなあ、と思っていたのだけど、中身をちょっと見るに、あまりにハイプっぽい感じが濃厚なので、パス。そもそも、ブクオフ落ちしそうな本でもあるし。ただ、編者からして「創発」なるものの「うさんくささ」を自覚しているのは、好感が持てる。
  
  
• ギュンター・シュルテ, ルーマン・システム理論何が問題なのか, 新泉社
  ルーマンのシステム理論を、その哲学的な側面に的をしぼって批判。要は、たしかに「社会学」的には華々しいのかもしれないが、哲学的に見ればルーマンの考えの根底にはきわめて古臭いそれが横たわっている、という主張。それは、読書会でいま読んでいるテクストを見ても伺い知れることだし、それに、批判するよりまず、とりあえずそれを正面から受け取るべきだ（ベーコン！）、と思うので、見送り。ただ、早晩買うでしょう。紙面の感じも、何だかイコノグラフィックな風味で、楽しそうだし。
  
  
• ピエール・ブルデュー他, リフレクシヴ・ソシオロジーへの招待, 藤原書店
  ブルデューのインタヴュ集。これは、仏語本があればそれを買おう、と思っていたのだけど、どうも絶版らしい。ということは、これを買うしかないのか……いや、英訳という手もあるか……それにしてもなぜ、そんなに日本語（訳）を忌避するのだ……と、それはともかく、こういう本も出ていることで、ここいらと併せて読んでおきたいところ。
  
  
• ヴァルター・ベンヤミン, ベンヤミン・コレクション4, 筑摩書房
  何とまだ続刊中だったのか、という感動と、「批評の瞬間」といういかにも面白そうな副題で、見かけたら絶対買おう、と思っていたのだけど、じっさいなかを見てみると、何だか作品論の寄せ集めのような感じだったので、とりあえず見送り。