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女声ヴォーカルが好きだ。それも、あまり歌は上手くないほうがいい(歌の上手い女声ヴォーカルは、むしろ苦手だ)。聴いていて少し辛くなってくるぐらいの痛々しさがあれば、なおよし。そんな、胸に突き刺さってくるような女声ヴォーカルアルバム傑作選。

  • Cynthia Dall, Sound Restores Young Men , Drag City
    スモッグのBurning KingdomWild Love にギター/ヴォーカルで参加しているシンシアダールの、いまのところ唯一のリーディングアルバム。ドラムが入っていない曲が多く、そうした曲で聴かれるなんとも言いようのない寂寞とした感じ、木村敏的に言えば「祭のあと」感は、思わず部屋を薄暗くして聴き入りたくなるほどの逸品。もちろん、ドラムが入った曲もすばらしい。1曲目の歌い出しYou never have to be brave to touch meにスローダイヴのデビュー曲がオーヴァーラップする。このアルバムが日本ではあまり聴かれている様子がないのはほんとうに不可解、というか、じつにもったいないことだ、と思う。

  • Electrelane, The Power Out , Beggars Banquet
    全曲粒揃い、というアルバムではないが、"Gone Under Sea"と"Oh Sombra!"でじゅうぶん元は取れる。前者のテンションが上がり切ったかのような歌唱と、後者の感情の昂りをそのまま歌に仮託したかのごとき捩れ具合は、必聴。

  • Azure Ray, Azure Ray , Warm
    このアルバムは、ほんとうにすばらしい。ゆうに100回は越えるほど聴いたはずだ。そんなわけで、いまさら多言を弄する気にもなれないので、以前書いた記事を参照のこと。聴いていると、「世界」が遠ざかっていく。

  • Sleater-Kinney, Sleater-Kinney , Matador
    このなかでは一番有名、だろう。だが、有名であるからと言って聴かないのは、とてももったいないことだ。このアルバムではのちの諸作とは違って、まさに「剥き出し」とも言える音像が叩きつけられる。とくに最後の曲、その名も"The Last Song"で聴かれる絶叫には動かされざるをえない。

  • Black Box Recorder, England Made Me , Jetset
    いままで紹介したアルバムのなかでは一番耳ざわりがよく、聴きやすいかもしれないが、そこに大きな陥穽がある。タイトルどおり、イギリス的な諧謔味にあふれており、歌詞を読みながら聴いていると、何とも言えないなきもちになってくる。とくに、"Child Psychology"で聴かれるようなあからさまな絶望感ではなく(Life is unfair. Kill yourself or get over it...)、1曲目"Girl Singing in the Wreckage"で「楽しかった日々」が点描的に歌われるどうしようもないやり切れなさにこそ、このバンドの真骨頂がある、と思う。
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コメント
今、かかってるのがそれだな。「女声ヴォーカル」かぁ。

俺のヴォーカルも悪くないだろ?
宮本浩樹 2007/02/21(Wed)12:38:00 編集
いいわるいを判断できるほど聴いとらんしな。
はやし 2007/02/21(Wed)23:40:00 編集
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