あとで買い本エントリ上げます、と言っていたもの。 [本]

鋭意執筆中ですのでもうしばらくお待ちください、と言いつつ、日が変わってしまったが、まあいいでしょ。

• D.ヒルベルト, 幾何学基礎論, 筑摩書房
  公理主義のマニフェスト。じつはちゃんと読んだことがないのを、最近これとかこれとかを読むなかで思い出し、急いで購入。筑摩は調子に乗って、これをいきなり文庫で出すべきだ、と思います！
  
  
• 阪本昌成, 憲法〈1〉国政クラシック, 有信堂
• 阪本昌成, 憲法〈2〉基本権クラシック, 有信堂
  『憲法理論』や『法の支配』の阪本さんによる、けっこうふつうな憲法書。とはいえ、凡百の憲法書よりもこうるさいことがたくさん書いてあります。
  
  
• Paulo Virno and Michael Hardt eds., Radical Thought in Italy, Minnesota
  長らく品切れで、旧版はアマゾンでとんでもない高値が付いていたものの、復刊。「構成的（権）力」やら「非物質的労働」やら「労働の拒否」やら「弱い思想」やら、当然だけどその手のキーワードがてんこもりの1冊。ネグリはもちろん、アガンベンも寄稿。巻末の用語解説がけっこうよくまとまっているんで、この部分だけでも紹介したい、と思ってます。
  
  
• Roger M. White, Wittgenstein's Tractatus Logico-Philosophicus, Continuum
  ウィトゲンシュタイン『論哲』の解説本。けっこう新しめの刊行、です。『論哲』の解説本というのは、日本だと古くは末木本（ああ、そういえば、この本の「注釈編」を持っていないことをいま思い出した！　誰か下さい！）から野矢本まで、海外ではアンスコム本とかそれなりにあるけど、案外、それほどは多くないなあ、という感じがする。
  
  
• Mark Tebbit, Philosophy of Law, Routledge
  最近の買い本の流れを定点観測している人はすでに気づいているだろうけど、ここのところまた「法」というものが気になっている。その昔、この本を出発点としてクリティカル・リーガル・スタディーズなんぞというものに手を染め、そこからハートやらドゥウォーキンやらに手を出していたので、そこいらの文献は存外に持ってはいるのだが、この手の「手堅くまとめた入門本」はなぜか1冊も持っていなかったので、購入。法哲本としてはこれとかこれも気になる。
  
  
• Nicholas Mercuro et al. eds., Economics and the Law, Princeton
  これの原書と勘違いして買ってしまったのだけど、十分よさそうな感じの本です。昨日せだちおんとのチャットでも言ったんだけど、オーストリー学派、制度派、そしてこの「法と経済学」という流れはますます重要度を増していくであろう、と思われる。

あと、この日は初ブクオフもしたので、それについてはまた別項、ということで。