[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
先日生協でFoucault 2.0 という本を見つけた。
おれは、「何とか2.0」なる、最近巷間でよく聞かれないでもないこの言い回しに何とも言えない生理的な嫌悪感を覚えているので、この本もタイトルを見た段階で「どうなのよ?」感が濃厚に漂ったのだが、そういうファーストインプレッションでものごとを判断してはなるまい、と全体をざざっとスキミングしてみた。
で、要は、今現在ガリマールから刊行中のフーコー講義録についての解説本、といった趣で、「2.0」っつのは、「著作」から窺い知れるフーコーを「1.0」とすると、講義録から窺い知れるフーコーは「2.0」だ、ということらしい。
でも、おれ自身のフーコー講義録をつまみ読んだ感じから言うと、別段「著作」でのフーコーと「講義録」でのフーコーに、「1.0/2.0」なぞという区別を付けるような違いがあるようには思えない。もちろん、人の常として時の過ぎ行くにつれて主張することやそのやり方に変化があるのは当然のことであり、フーコーも人の子、そうした変遷というのは言うまでもなく存在する。だが、繰り返しになるが、そうした「違い」はけっして「著作/講義録」ということに起因するものではない。そうした意味で、このFoucault 2.0 はかなりミスリーディングなのではないか。
ただ、そうしたことを度外視すれば、フーコー講義録の手堅いまとめとして読め、そして彼の著作との「含蓄的からみあい」についてもそれなりに面白いところがあるように思えた。
つわけで、興味があれば手に取ってみてもいいのでは?
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
音
雑
虫
技術
『スペクタクルの社会』を読む
ドゥルーズ講義録
電波
趣味の数学
趣味のゲーデル
『プリンキピア・マテマティカ』を読む
自己紹介もどき
ブログペット俳句
芸術一般
言語ヲタ
お客様
GRE CS
留学
Boing Boing
映画
ちょっといい話
かなりダメな話
魂の叫び
哲学と数学
論文
引用
「いい」とも「ダメ」とも言いがたい話
悲喜こもごも
証明論
ポエム
書物への呪詛
言わずもがななことではあるけれどときに忘れてしまうこと
何か無駄なことをしよう
日々
趣味の勉強
夢
ブログの記事
翻訳
勉強
不眠
文房具
ライフハック
育児
thayashi#ucalgary.ca
(#を@に置換してください)
このブログで紹介したことのある本をランダム表示。
このブログで紹介したことのある音をランダム表示。