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買った本のページを繰りながら、それぞれの本にコメントを付けていたら、アップする時間が差し迫ってきた。ので、とりあえず書名だけアップして、あとでコメントを付け足します。

追記

コメントを書き足しました。

(2006/06/08 03:08)

  • Cannabis and Cognitive Functioning (Nadia Solowij, Cambridge)
    カンナビス(大麻)の認知機能への影響について。結論としては、長期にわたるカンナビス常用は、注意力、記憶力などの認知機能に悪影響がある、という常識的なもの。ただ、「だからカンナビスはいかん。法によって禁じられているのも当然だ」ということにはならないだろう。というのも、それを言ったら、飲酒のほうがカンナビスなどとは比べ物にならないぐらい認知機能や、そして人体に悪影響を及ぼすのだから。上述の論法が通用するのなら、まず法が禁ずべきは飲酒のほうが先であろう……と、そんな小うるさいことは抜きにしても、オモロそうな本ではある。

  • Art, Class & Cleavage (Ben Watson, Quartet Books)
    ザッパ本デレク・ベイリー本も書いているベン・ワトソンによる「唯物論ビガクMaterialist Esthetix」の書。これはかなり面白そうです。「トロツキー対スキゾ分析」と題された章で、かなりの分量を割いてドゥルーズ=ガタリを批判したりしてます。

  • Hacker Culture (Douglas thomas, Univ. of Minnesota)
    ハッカーの文化史。狭義には「クラッカー」に分類されるようなフリーカーとかのことも扱っていて、話としてはむしろそっちのほうが面白かったりもする。

  • From Post-Industrial to Post-Modern Society (Krishan Kumar, Blackwell)
    現代を「情報社会」、「ポストフォーディズム」、そして「ポストモダニズム」という観点から論じる。ちょっと読んだ限りでは地に足が着いていそうな本です。日本語で読めるクマーとしてはこういうのがあるみたい。

  • The Opening of Vision (David M. Levin, Routledge)
    副題「ニヒリズムとポストモダン的状況」。クマーの本と同じくこの本も「ポストモダン」を扱っているけど、こちらはぐっと「思想史」よりです。

  • Ecrits sur l'histoire (Fernand Braudel, Flammarion)
    ブローデルが、歴史についておもに原理論的に書いたものを集めた本。翻訳は出てないのかな? ちなみに、かの『地中海』も持っているは持っていますが、たるくて読み通せません。好きな人に言わせれば、その「たるい」ところこそブローデルの良さ、なんでしょうが。

  • Nietzsche Problème (Charles Murin, Vrin)
    ニーチェの言ってることをどれぐらい真に受けるべきか、おれにはよく分からない。そういう意味で、たしかにニーチェというのは「問題」ではあります。

  • Fondements pour une morale (André Gorz, Galilée)
    意外にもけっこう翻訳が出ているゴルツの主著(だとおれは思う)。でも、翻訳は出ていない。まあ、いくら主著とは言え、文字がびっしりの600ページの本を訳すのはメンドイですもんね。で、ぱらっと見てみた限り(「読んだ」ではありません。あくまで「見た」です)、悪い意味で「フランス的」な本かも、という印象を持ちました。

  • アンビエント・ファインダビリティ(ピーター・モービル、オライリージャパン)
    本当は元本のほうが、紙もつるつるしてるし、印刷の発色もいいし、それに何より薄いしで、そっちを買いたかったんだけど、三省堂ではお値段二倍だったんで翻訳を買った。内容は、何とはなしにお気楽極楽なマーケター的雰囲気を感じるけど、「WEB2.0」(ってこの呼称が何より胡散臭いんだけど)という名のもとに語られる色々なことが一冊にコンパイルされてるんで、それなりに便利、かつ、ある一定の方向性が見通せていいんじゃないかな。

  • 死刑宣告(萩原恭次郎、日本図書センター)
    ここでわしこふさんに紹介してもらって以来、ぜひに読もうと思っていたものを今日やっと入手。で、予想に違わず、というか、その予想を越えてすばらしいです。上のリンクはアマゾンに張っておいたけど、日本図書センター版は「完全復刻」ではないので、もし買われるならほるぷ出版からの完全復刻版のほうがいいと思います。古本もけっこう出ているみたいですし。
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