おすすめの集合論本 [和物] [趣味の数学]

いまいずれの本も手元にないので、記憶だよりのいいかげんな印象記。

• 集合とはなにか（竹内外史、講談社）
  森一刀斎先生は「初めて集合に触れる人が読んで分かりがいいか大いに疑問」と仰ってましたが、その記述はよー分からんでも、集合論のヤヤコシイおもしろさはじゅうぶんに伝わると思うので、そういう意味でいい本なのでは。
  
  
• 現代集合論入門（竹内外史、日本評論社）
  アマゾンのUSEDではエライ値段がついているから（21,000円！）、その値段だったらべつにムリして買う必要があるとは思えないけど、けっこう丁寧に書かれた良書だったと思う。
  
  
• 数学のロジックと集合論（田中一之ほか、培風館）
  集合論一辺倒の本ではないし、集合論について書かれた部分に関してもそれほど突っ込んだ扱いがなされているわけではないけど、強制法についての「直感的」な説明もあって、「入門書」としてはいいんじゃないかな。
  
  
• 公理論的集合論（倉田令二郎ほか、河合文化教育研究所）
  もしかすると、いま日本で一番かっちりと書かれた集合論の本かもしれない。しかも、めちゃくちゃコンパクト。ゆえに、初めてこれで集合論を勉強しようという人にはキツイかもしれない。その上、非常に残念なことに品切れ。でも、もし古本屋で見かけることがあったなら、ぜひ手に入れておくことをおすすめします。