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昨日触れた『ビフォア・セオリー』に、ジジェクが『身体なき器官』においてネグリ=ハート批判を繰り広げている、ということが書いてあったので、早速該当箇所を読んでみた。

で、ザパティスタのことについて書いてあったり、何となく面白そうであることはたしかなんだけど、いまいちよく分からない、というか、「ま、そりゃそうだ」ということしか書いていない、というかだった。

各論的には、非物資的労働のことやら何やら色々あるんだけど、一番直球な批判は、「グローバルで絶対的な民主主義、だなんてあーた、絵に描いた餅ですぜ」というもの。要は、デリダ的主題、というか、意思決定方式としての「民主主義」を「決定」する手続きは「民主的」でありえず、さらには、ある状況のもとでの必然的帰結として民主主義になったにしても、そこには「暴力」というエレメントが不可避的に潜り込む、ということ。

……って、続きを書いていたら、ザウのエディタがメモリ不足で落ちやがった。つわけで、明日気を取り直して再開。

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ジジェクのネグリ/ハート批判については、そのもの自体を読んでなくて、下記インタビュー
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や、「信じるということ」なんかを読んでの感想なんだけど、
『グローバルで絶対的な民主主義、だなんてあーた、絵に描いた餅ですぜ。』
ってのは彼(ジジェク)の誤解だと思うんだ。

ネグリ/ハートが言ってるのは、グローバルな主権形態である「帝国」に抵抗する、絶対的な民主主義の担い手である「マルチチュード」との闘争。いわば「永遠革命」じゃないか?

ジジェクのいう「ローマ帝国を内側から食い破ったキリスト教のような、新しい宗教の必要性」についても、ローマによる迫害弾圧を受けながらのキリスト教の生成発展と、ローマ帝国の衰亡がそれほど一意的に関連してるとは思わない。

柄谷氏のそれとおなじように近親憎悪にも似た批判なのかもしれないと思う。
宮本浩樹 2006/04/19(Wed)23:01:00 編集
「批判」というのは、カントの例を持ち出すまでもなく、「ある事柄を徹底的に吟味し、否定するべきは否定し、認めるべきは認める」という挙措だから、宮本さんのような言い方は当らない、とは思えど、ジジェクの批判の射程自体よく分からんところがあるから、とりあえず俄には何とも言えんなあ。
はやし 2006/04/21(Fri)05:13:00 編集
「近親憎悪にも似た感情が批判の有効性を損なっているのではないか?」
に最後の文章を置き換えます。
宮本浩樹 2006/04/22(Sat)11:26:00 編集
何で「近親憎悪にも似た感情」があると批判の有効性が損なわれるの? その人があることを言うに至ったプロセスとは全く関係なく、その言明だけで有効性を判断すべきなんじゃないの? それに、たしかに柄谷行人に関しては、ネグリに対する「近親憎悪」っぽいところはあるとおれも思うけど(それにしたって、批判は批判でその有効性を判断すべきだ、という基本姿勢は変わらない)、ジジェクは別段、「近親」という形容辞が付くそれであれ何であれ、ネグリのことは「憎悪」してないんじゃないか?
はやし 2006/04/23(Sun)03:49:00 編集
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