今日買った本: メモ程度に [本]

去年の12月の中頃ぐらいから（かな？）、神田三省堂の洋書売り場でセールみたいのをやっていて、行くたびにブツが補充されているんで、毎回買っちゃうんだよねえ。

で、今日はとりあえず、購入したブツをメモ書きする程度で。追々内容紹介みたいなのは追加しようとおもう。

Ollivier Dyens, Metal and Flesh, MIT

『金属と肉』ってタイトルだけど、『機械と肉』ってほうが何かピンとくるな。ウィリアム・ギブスンやらダナ・ハラウェイやらも参照しているみたいだし。「文化生物学」なるものを提唱し、人間の肉体というものを文化的存在として捉えなおす、って感じらしいです。おれ最初、ボディ・モディフィケーションみたいな「人体改造本」だと思って手に取ったんだけど、もうちと思弁的なテイスト。でも、おもろそうはおもろそうです。元はフランス語。


Samuel Todes, Body and World, MIT

またまた「肉体本」。『コンピュータには何ができないか』や『世界内存在』のヒューバート・ドレイファスが序文を書いてるのが後押しになって購入。肉体の独立性／独自性を現象学的にあーだこーだ……って本（たぶん）。ぱらっと見た感じ、歴史的な目配せもかなりしてあって、勉強になりそうです。ちゃんと読めば。


Graham L. Hammill, Sexuality and Form, Chicago

表紙のカラヴァッジォに魅かれて。でも、「魅かれて」っつっても、カラヴァッジォの絵、「好き」とかそういう感じではないんだよなあ。何と言うか、有体に言えば、気持ち悪い絵だと思う。それは、やたら首切りの絵ばかり描いているとか、そういう表象された場面云々ではなしに、何かヌラっとしてるでしょ、カラヴァッジォの絵って。で、本の内容は、件のカラヴァッジォ、クリストファー・マーロウ、フランシス・ベーコンというルネサンスの3文化人の創作物が、当時の折り目正しい規範的な考え方に与えた影響を探る、ってな筋書きらしいです。さて、これにどうsexualityがからんでくるのか……。


Andrew Abbott, Time Matters, Chicago

以前、真木悠介『時間の比較社会学』を読んでたいそう面白かったので、その面白さを期待して。全然関係ないけど、このタイトルを見て、Peter GeachのLogic Matters重刷しねえかなあ、って思ったり。

あと、以下のものも購入。

ガヤトリ・P.スピヴァク『デリダ論』（平凡社ライブラリー）
英語版『グラマトロジーについて』に付けた、英訳者スピヴァクの解説。おれ、何だかDe la grammatologieの英語版持ってるような気がしてきた……。

Johan van Benthem, A Manual of Intensional Logic, CSLI
帰りの電車の中でパラ読みしただけだけど、やっぱりこの方面は面白そうだわ。

Émile Chambry (Trad.), Platon Œuvres Complètes Tome III, Garnier
『パルメニデス』が入ってて、安かった（ここが重要）んで。『パルメニデス』は、おれが初めてギリシア語で読み通したプラトンの対話編。

Nicolas Bourbaki, Algèbre Commutative,（あれ？　出版社、どこだ？　製本しなおしてあるんで、よく分からん。Harmattanだっけ？）
えーと、集めてるんで、ブルバキ。1巻目の『集合論』もロクに読んじゃいません。

ま、今日はこんなところです。それにしても、本の紹介ブログみたいになってきてるな……。ま、いいんだけど。