いつものやつ。 [本]

買った本。

• スモールコンパイラの制作で学ぶプログラムのしくみ（石田綾、技術評論社）
  日本語文献でコンパイラの勉強をした人は、誰でもその著作を一冊は持っている（かもしれない）中田育男氏監修のコンパイラ本。で、その中田氏の「推薦のことば」ってやつに、「文系のセンスで書かれたコンパイラの本」という文言が出てくるんだけど……そんなセンス要らねえ！　ま、古本で安かったもので……ということです。

• Essential XML （ドン・ボックス他、翔泳社）
  これも古本で安かった。ただ、この手の本を翻訳で読むのは、とても心配。

• MySQL全機能リファレンス（鈴木啓修、技術評論社）
  そういやおれ、MySQLの紙のリファレンス持っていないよなあ、という嗟嘆を受けて購入。色々見比べたけど、これが一番網羅的＆ドシロート向けの余計なことを書いていない、ということでこれに決めた。一章を割いて、MySQLの内部構造のことについて書かれているのも高評価。

• 民主制のディレンマ（アーサー・ルピア他、木鐸社）
  以前、新刊紹介をするときに取り上げたものが、これまた安価に放出されていたので、当然。で、そんときの版元紹介文を再掲すると、「理性的選択を行う能力を決定する上で、人間の認知の基本的要素が政治制度の誘因変容効果とどのように関わるのか。ゲーム理論と認知心理学の議論を応用した数理モデルを実験によって検証する」っつーことで、こりゃどう考えてもキモは数理モデルによるフォーマライゼーションだろ、なんだけど、な、何と、翻訳ではこの数理モデルによる説明のところが割愛されている！　ざけんな（ま、原書でも、その数理モデル炸裂の部分は「附録」扱いらしいんだけどさ。にしても）。

• 現代の哲学（渡邊二郎編、昭和堂）
  戸田山和久論文「分析哲学はいかにして分析哲学でなくなったか？」目当てで。もちろん、他の所収論文も、（それなりに）面白そう。別途「戸田山論文を読んで」みたいな感想文を書くかもしれないです。

• 関口存男著作集第10巻「趣味のドイツ語」（関口存男、三修社）
  学部時代、図書館から借りては返し、借りては返しと、かなり愛読していた一冊を、POD版でついに購入。仕方ないことかもしれないけど、やっぱりちょっと高いな。内容は、もう、最高です。

つわけで、眠いんで寝ます。