息抜き [雑]

西田幾多郎は思索に倦むと、「あーくたびれた、計算でもしよう」と言って数学の問題集を解き始めるのが常だった、とのことだが……これ、すっげーよく分かる。というか、おれもまさにそう。

今、おれ自身が追い込まれ、「ねばならぬ」という感じでやっていること自体、ある意味「計算」に他ならないんだけど、「それはそれ」で、違う種類の計算をしたくなってくるんだよね。

まあ、要は、「ねばならぬ」ということの齎す重苦しさというか、息苦しさから逃れたい、ということなんだろうけど、そうした重苦しさや息苦しさってのは、そのやっていることに固有のことではなく、そうした「ねばならぬ」という重圧がなければ、楽しくやれちゃうようなことなんだけど……不思議だ、というか、天邪鬼なもんですな、人間ってのは。

ただ、これからのことを考えると、今は無責任に楽しくやれていることも、概ね「研究」という名の「ねばならぬ」に変容するわけで、そのことはしっかりと肝に銘じておいたほうがいいかな、と。

さて、計算でもするか。