忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

この分野ではいい本が1冊ある。Prentice Hallから出ているDiscrete Mathematics がそれだ。

この本、タイトルこそ「離散数学」という名前だが、内容はもうまさにGREのCS分野「理論と数学的背景」部門をターゲットに書かれたとしか思えないようなもので、狭義の意味での離散数学(数理論理学、集合論、組み合わせ論、グラフ理論)はもちろん、アルゴリズムとその複雑性にも、オートマトンと言語理論にもそれぞれ一章を割き、詳しすぎず簡潔にまとめられており、例も豊富なので「簡潔であるがゆえに具体的なイメージが結びにくい」ということもなく、しかも「具体的な問題を解く手引き」みたいなことも随所で触れられ、GRE CS分野の受験生には必携と言える。

ただ、そうは言っても、リファレンスとして、各領域についてそれなりに細かく書かれたものも手元に置いておくべきだろう。

たとえば、アルゴリズムに関してはThe Design and Analysis of Computer Algorithms翻訳) 、オートマトンと言語理論に関しては
Introduction to Automata Theory, Languages and Computation翻訳)なんかが「古典」と呼ぶしかないようなものだけど、他にもこの領域に関してはごまんと本が出ているから、どれでも気に入ったのを選べばいいと思う(ちなみに、「古典」の2冊は古本屋で二束三文で手に入る)。

離散数学に関しては……クヌース大先生のこれ翻訳)、おれも持ってはいるけど、あんま読んでないんで何とも言い難し。マグロウヒルから出てるこれなんかもよさそうだけど、離散確率とかの項がないんだよな……。



ま、リファレンスはともかく、上述のDiscrete Mathematics さえあれば何とかなると思われます。



総目次めいたところへ

PR
この記事にコメントする
お名前
メールアドレス
URL
コメント
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新コメント
最新トラックバック
メール
ブログ作成者(はやし)に直接訴えたいことがある、という場合は、下のアドレスにメールをどうぞ。

thayashi#ucalgary.ca
(#を@に置換してください)

ブログ内検索
Google
WWW を検索 このブログ内を検索

はやしのブログ内で紹介された
 書籍の検索はこちら
 音盤の検索はこちら
ランダムおすすめ
(忍者ブログに引越してから、うまくうごかなくなってしまいました。いつか、直します)
Randombook
このブログで紹介したことのある本をランダム表示。
Randomusic
このブログで紹介したことのある音をランダム表示。
自分がらみのリンク
はやしのブログ書籍一覧
このブログで言及された書籍の一覧。
はやしのブログ音盤一覧
このブログで言及された音盤の一覧。
最近のおすすめ本
最近のおすすめ音

Copyright © [ はやしのブログ ]
No right reserved except those which belong to someone else.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート and ブログアクセスアップ
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]