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それは、少なくともぼくにとっては散歩を愉しむようなもので、特に目的地は決めずにぶらりぶらりと、目に付いたおもしろそうなものにはとりあえず立ち寄ってみたり、そのとりあえずがそこに長逗留なんてことにもなったりという、「そぞろ」な部分にある。
この前立ち上げたオンライン読書会にしても、ぼくの密かな目論見としては、こういう「そぞろ」な読書というものを、個人レベルでではなく、集団でやっちゃおう、ということにあった。
このオンライン読書会での進行方式は、とりあえずはリニアーなかたちでレジュメ作り、それに則って議論や疑問点の提出なんかをしているけれど、それは本当に「とりあえず」のものでしかない。参加する各々がそこから勝手に読み取りたいものを読み取り、そして言いたいことを言うなかで、また「そぞろ」度合いが増してゆき、それぞれがそこから枝葉を拡げていく……。そういうことを実現する上で大事なのはテクノロジカルなレベルではwikiという仕組みであり、そして、たまさかのものではあるかもしれないけれど、「主題的に読む本」という「目的地」が決められていることだ(たとえば、完全に「フリー」なインプロヴィゼーションが、どこかだらけてしまりのないものになってしまうように、各人がそれぞれてんでばらばらに本を読んでいる、という状態を並置しても、それほどおもしろい効果は生まない、と思う)。
そういう試みの中で、ぼくは、と言えば、今はドゥルーズの『ベルクソンの哲学』を中心に読んでるんだけど、これがまた愉悦なんだな。それは、そこで繰り広げられるドゥルーズの議論のもたらすもの、というよりは、その本の中でドゥルーズが挙げているベルクソンの参照箇所をつまみ読みしたり、果てはリーマンの論文を流し読みしたりという、もっぱら「寄り道」の部分に負うところがでかい。公明正大に、本を端から端まで読まなくていいだなんて、これが「愉悦的」でなくて、なんだろう。だって、何だかんだ、1冊本を読み通すのって、たるいもん。
という感じで、見る人が見れば、すごく不真面目でたるんだ読書なんだろうけど、別にこれで学位取ろうとか、そういう功利的な野心があるわけでもなんでもないので、いいのです、これで(って、この文章自体がどうしようもなく「そぞろ」だな)。
アフリカのイグボ族から見た「文化人類学者」
面白いね。
で、シンタさんご紹介の写真、「うーん、ちげえねえ!」って感じですね。
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