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Me and Earl and the Dying Girl という映画を見ました。じつにビタースウィートな、よく出来た青春映画でした。

あらすじなどはいくらでも調べがつくであろうので、以下、個人的に「いいなあ」と思ったポイントをあまりネタバレにならない程度に列挙します。
  • 主人公の男の子が(ほとんど唯一と言える)彼の友人と作っている名作映画のパロディーが死ぬほどくだらなくて素晴らしい。("Eyes Wide Butt" とか "Pooping Tom" とか、ソックモンキー主演の "A Sockwork Orange" とか)
  • そんなことをやってるぐらいだからシネフィルなんだろうと思いきや、そういうわけでもなさそうで、ただ、持て余す時間を埋めるためにやっているだけというような投げやり感が漂うところもいい。
  • 主人公の男の子のお父さんがいい感じにだらしなくていい。(いちおう、「社会学の教授」というふれこみだけど、いつも家にいてぶらぶらしている)
  • それでいて、主人公の男の子の大学進学が危うくなりそうになると「世の中は大学を中心に回ってるわけじゃないんだぞ!」と男の子をかばう気骨もある。(と同時に、「大学教授のお前がそれを言うか」感も漂う)
  • 白血病の女の子の家をはじめて訪ねたとき、女の子のお母さんに「あなた、控えめね」と言われ「ええ、まあ modest mouse ですから」とびみょうな小ネタで返すもとうぜん通じず、「あら、なにそれ?」と聞かれて「えーと、バンドの名前で……」とびみょうな空気を漂わせるところもいい。
  • 全編を通じてイーノが使われており、イーノのリリカルなところがうまいぐあいにはまっていた。(とくに、白血病の女の子に、彼女のために主人公の男の子が作った映画を上映するときに流れる "The Big Ship" は、そのシチュエーションもあいまって、おおくの人の涙腺を爆発させたことと思われる)
いまのところ日本での公開予定はないようですが、サンダンスでグランプリと観客賞を両方獲っているので、いずれは公開されるのではないでしょうか。
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