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ふとしたきっかけで古典日本語についての英語版ウィキペディアを見て(ここで「古典日本語」とは、飛鳥・奈良期の古代日本語 (Old Japanese)、および平安期の中世日本語 (Classical Japanese) をふたつながら指すとする)、「古典日本語についての英語の記述」というものにたまらぬ興趣を覚えたので、英語で書かれた古典日本語にかんする本を借りてきた。一冊目の Classical Japanese Reader and Essential Dictionary は、同著者による文法編につづく読本で、書名から分かるとおり、かんたんな辞書が巻末に付されている。二冊目の A Descriptive and Comparative Grammar of Western Old Japanese は、一冊目がおもに平安期以降の古典日本語を扱うのにたいして、古代の、つまり飛鳥・奈良期のそれを扱う。書名に "Part I" と付いているように、形容詞・動詞・副詞・小辞・接続詞を扱う第二巻もあるのだけど、1000頁になんなんとするその浩瀚さにおそれをなし、今回は借りるのを見おくった。

借り本第二群も、第一群とおなじく日本(のある側面)について英語で書かれた本で、これらは、書名からあきらかなように、ひろく言って「日本の思想」にかんするもの。ぼくが興味を持つ「日本の思想」の「思想」は、西洋的な解釈が多分に含まれたそれではなく、その原義である「思い想う」という意味でのそれなのだけど、一冊目は、日本の、西洋的な意味での「思想」がおもに扱われている。そういう意味で、この本はぼくの興味関心からややはずれるのだけど、索引にデリダ、ドゥルーズ、そしてラカンといった名前を見つけ、「どういう聯関が問われているのだろう」と気になったので借りてみた。二冊目の中村元によるものは、一冊目よりも「思い想う」という意味での「日本の思想」を扱っているように見える。

借り本第三群は、ラテン語にかんするもの。一冊目のオッカムの書は、先日読んだ論文に引かれており、理解の万全を期すために借りた。二冊目は、中世ラテン語にかんする本で、第一部が中世ラテン語史、第二部が中世ラテン語読本となっている。特筆すべきは第一部の中世ラテン語史で、他の中世ラテン語にかんする本には書かれていないこともけっこう書かれているようで、ひじょうにためになりそうなので、借りた。三冊目は、おなじみのラテン語辞書で、これは日本で所収しているので、同じ本をさらに買うのも気が引けたので、借りた。
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