"How to Read a Math Book" in Action [勉強]

昨日書いた「数学書の読み方」にかんして、じっさいどういうふうに読んでいるかを示す写真を晒してみます。

まず、「1. 定義をきちんとおさえる」でふれた定義や定理を書きこむインデックス・カード。裏側には、定義や定理を理解するうえで益すると思われる例（あるいは定理の場合はその証明）が書かれています。また、上の写真からも分かる通り、インデックス・カードはそれほど大きなものではないので、定義や定理を書きこむさい、「圧縮」しなければ1枚に書ききれないことがあり、ゆえに、そうした「圧縮」をする過程で自分で定義や定理の言いかえをする練習にもなるというご利益もあったりします（もっとも、定義や定理を1枚のインデックス・カードにおさめることにそれほどやっきになる必要はなく、ひとつの定義や定理を何枚かのインデックス・カードに分けて書いてもぜんぜんかまいません）。ちなみに、1冊の数学書からこうしたインデックス・カードがだいたい100枚から200枚ぐらい作られます。



「2. 演習問題はぜんぶやる」でふれられたノート。このノートには、演習問題にかぎらず、「むむむ？」と思った定義やら例やらを青ボールペンで書き写し、そこに赤ボールペンでいろいろ書き足したりしながらそれら演習問題やら定義やら例やらの「完膚なき理解」を得るように努めます。そして、元記事で書いたことの繰り返しになりますが、そうして得られた「完膚なき理解」はそれほど長く完膚なきままでいてくれないので、随時このノートを見返して、理解の完膚なさを保持するようにします。

ちなみに、「1. 定義をきちんとおさえる」で出てきたインデックス・カードは、数学書を読むとき以外にもいろいろと活用しているので（インデックス・カードの活用それ自体について、また何か書くかもしれません）、数ヶ月にいっぺんまとめ買いしています。



（上の写真は、まとめ買いしたインデックス・カード千枚と、じっさいに数学書を読んでいる現場）