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2010年もとうに過ぎ去り、2011年に入ってもうすぐ1ヶ月が経とうとしているが、ここにやっとこさ、とりあえずこれまでのベストシリーズの最後である「エレクトロニック編」をお届けする。いつものように各音盤から1曲ずつ選んで 8tracks にミックスをあげてあるので、そちらを聴きながら読んでもらえると、よりたのしめる、と思う。


 Wouh
Nicolas Jaar
(Clown and Sunset, 2010)
 Marks / Angles
Nicolas Jaar
(Circus company, 2010)
 Time For Us EP
Nicolas Jaar
(Wolf & Lamb Records, 2010)

基本的にベストはアルバムから選ぶようにしているのだが、この人はアルバムリリースがまだなので、やや変則的ではあるが2010年にリリースされたシングル3枚をもってアルバム1枚とし、ベストに挙げる。8tracks の「お試し」トラックには「ひたひたしている」としか言いようのないものを選んだが、歌ものもどこかいんちきくさい感じが漂っていて、おもしろい。


 Multistability
Mark Fell
(Raster-Noton, 2010)

SND の片割れ Mark Fell のソロアルバム。2009年度のベストに SND を選んでおり、ゆえに「2年連続で同じ人たちをベストに選ばない」という(自分で勝手に決めた)ルールに抵触するので、これを2010年度ベストに選出するかどうか最後まで迷っていたが、「いいものはいい」ということで、ランクインさせることにした。音は、SND に比べるとややはっきりした感じだが、偏執的とも言える反復音は、やはりならでは。


 Ω
RxRy
(Self-Release, 2010)

「霞がかった音像+ビットレート低めのビート」とくれば、おれが好きじゃないわけがない。いくつかリリースがあるが、そのいずれも自身のブログよりダウンロードでき、そして、そのいずれもよい。


 The Plasterer of Love
Siriusmo
(Monkey Town, 2010)

8tracks にはカットアップ風味がつよいものをあげたが、全体的に「ぶっ壊れた80'sエレクトロ」といった趣き。ひじょうにたのしめる。


 Subject to Shift
Solvent
(Ghostly Int'l, 2010)

アルバムのリリースは2005年の Elevators and Oscillators 以降途絶えており、ニューアルバムがリリースされることなど思いもしていなかった Solvent が、5年の沈黙を経て突如新作をリリース。5年というブランクがうそのような変わらなさに、呆れるを通りこして感動した。


 Old Punch Card
Sam Prekop
(Thrill Jockey, 2010)

The Sea and Cake の Sam Prekop による、2005年の Who's Your New Professor 以来5年ぶりのリリース。そしてそのひさしぶりのリリースは、誰も予想だにしなかったがちがちの電子音楽──しかも上質──だった……!


 Glow In The Dark Safari Set
Isan
(Morr Music, 2010)

Solvent と同様、うれしい古株のリリース。そして、これまた Solvent と同様、その変わらなさに感激させられた。


 Exp
Frank Bretschneider
(Raster-Noton, 2010)

長い曲でも3分足らず、短いものだと20秒ほどの楽曲が、だだだっと35曲詰めこまれている。


 King Night
Salem
(Iamsound, 2010)

2010年の電気じかけ音楽界隈における注目すべき動きとして、Glo-Fi (Chillwave) に並んで Witch House というジャンルの興隆が挙げられると思うが、この Salem のアルバムは Witch House に区分されるリリースのなかでは頭ひとつ抜け出た感じがする。その音は大げさ、かつくさいほどの泣きが入ったもので、そういう点で聴き手を選びそうな感じではあるが、全体としてよく作りこまれている。(ちなみに、Glo-Fi にかんしては、それだけでベスト10が選べてしまいそうな感じだったので、思い切ってそこからはまったく選ばないことにした。もしかしてもしかすると、とくべつに「Glo-Fi ベスト」のようなものを別途選ぶ、かも)


 After Parties Vol.1
Dntel
(Sub Pop, 2010)
 After Parties Vol.2
Dntel
(Sub Pop, 2010)

2010年も終わりに近づき、さてベストを選びはじめるか、といったタイミングで突如として届けられた、Dntel の12インチ2枚が、まさに「滑りこみ」でランクイン。After Parties というタイトル通り、「祭りのあと」の寂寞感を濃厚に感じさせられる。

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