フランスから本が届く [本]

先日フランスに注文した本が思いのほか早く届きました。

Le Point Aveugle I: Cours de Logique, Vers la perfection Jean-Yves Girard (Hermann, 2006)

Le point aveugle II: Cours de logique, Vers l'imperfection Jean-Yves Girard (Hermann, 2007)

おれのなかで、クライゼル以降いちばんのすっとばしを見せている論理学者というイメージがあるジラールの、総決算的な書物。届いたばかりでまだすべてに目を通したわけではないけど、論理学のトピックを広くあつかいながら、いちいち「ジラール節」が爆発しているふうで、ひどくたのしめそう。論理学に興味があって、かつフランス語が読める人なら、読んでおいて損はないと思う。本人のページで、第1巻第2巻のそれぞれ最初の60ページが読める。

La machine de turing Alan Turing et Jean-Yves Girard (Seuil, 199)

上記ジラールの論文を含む、チューリングの有名な論文の仏訳版。チューリングの原論文については、Essential Turing や The Annotated Turing を持ってることもあるので、目的はとうぜんながらジラール論文。

Le je-ne-sais-quoi et le presque-rien: 1. La manière et l'occasion Vladimir Jankélévitch (Seuil, 1981)

Le Je-ne-sais-quoi et le presque-rien: 2. La Méconnaissance - Le Malentendu Vladimir Jankélévitch (Seuil, 1981)

Le je-ne-sais-quoi et le presque-rien: 3. La volonté de vouloir Vladimir Jankélévitch (Seuil, 1986)

アマゾン・フランスのお買い物カートのなかになぜだか突っ込んであり、なにゆえに突っ込んだのか、ぜんぜん思い出せなかったのだけど、それほど高いものではないし、と買っておいた。でも、ほんと、何だって買おうとしてたんだろ？

Gilles Deleuze, Felix Guattari : Biographie croisée François Dosse (La Découverte, 2009)

Deleuze & Guattari, Vol. 1: À vitesse infinie Jérôme Rosanvallon et Benoît Preteseille (Ollendorff & Desseins, 2009)

なぜだかあいかわらず買いつづけてしまうドゥルーズ＆ガタリもの2冊。

1冊目は、ドッスによる伝記本。基本的におれは、あんまり伝記本というのは好きではないので、この本も2007年に最初のエディションが出たときから気にはしつつも、けっきょく買っていなかったのだけど、昨年になって安い版が出たので、それでは、と。この本の真ん中辺りにある「写真コーナー」のドゥルーズの子どものころの写真が、子どもなのに顔はもうわれわれの知ってるドゥルーズで、笑える。

2冊目は、詳細は不明ながら、上記ドッス本とは異なり伝記ではなく、DGの思想面に焦点を当てた、ある種の「入門書」らしい。全ページにバルトの線描画のようなものが踊っている。