買い本借り本気になり本 [本]

何とおどろくべきことに、今度の学校にきてからはじめての借り本であります。

つわけで、まずは借り本から。

The Development of Modern Logic (Oxford Univ Press, 2009)

これは刊行前からかな〜り気になっており、出たらすぐさま買おうとまで思っていたのだけど、それなりのお値段がする本でもあるし、とりあえず借りて検分することにした。で、まずさいしょに気づくことは、アメリカの大学の執筆者が少なく、北欧、インド、そして英語圏以外のヨーロッパの大学の執筆者が多いこと。これが何を意味するのか（たとえば、論理学の哲学的研究の中心は、アメリカから他に移った、とか）、現時点ではよく分からないけど、いままでとは何かがちがう、そんな雰囲気は伝わってくる。ちなみに、あたくしの所属大学のせんせーも執筆しております。

Subsystems of Second Order Arithmetic (Perspectives in Logic) Stephen G. Simpson (Cambridge University Press, 2009)

これも昔日からかな〜り気になっており、というか、明倫館に行くたびに「出てないかなあ」と棚を見上げてはおれを嘆息させていたものなのだけど、よくよく考えればすぐに読めるようなものでなし、そのうえ、そもそも読みこなせる保証もまったくないようなものなので、とりあえず借りて検分、というか、眺めることにした。シンプソンせんせー、序章からけっこう飛ばしている感じです。

Logic Matters B. Geach (Univ of California Press, 1980)

これは、『言語哲学大全』第1巻でその存在を知ってから、ずーっと欲しいと思っており、でも古本で適度な価格でいまだに出会えていないので、アメリカにいる時分から図書館で借りていたものを、またカナダでも借りた。いずれオンライン読書会に初出一覧などを上げる予定。

お次ぎ、買い本。

Metaphysics: Contemporary Readings (Wadsworth Pub Co, 1999)

Prelimのメタフィジ部門でここからの論文がけっこう参照されるとのことなので、購入。Logic Mattersと同様、これもオンライン読書会で所収論文細目を上げる予定。

そして、気になり本。

Microfictions Régis Jauffret (Gallimard, 2008)

これは、近所の図書館のフランス語書籍の棚に並んでおり、その分厚さに思わず手に取ってみたら、タイトルからも伺えるようにバリー・ユアグロー、もしくはサドゥン・フィクションを思わせるような超短編がぎっしり詰まっており、すごく気になった。アマゾン・カナダでも在庫ありのようなので、買ってしまおうかと思っている。

んで、本ではないけど今日買ったもの。

Mac OS X 10.6 Snow Leopard (アップルコンピュータ, 2009)

インストールしてそのご利益あらたか、ってんではないけれど、OSが占めるディスクスペースもスリムになったし（だいたい10Gくらい使用ディスクが減っている）、インストールも問題なくスムーズにできたし、まあいいんじゃないでしょうか。