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こういうのはリリースされてから入手して、じっさいにそれを聴きながらレヴューっぽいものを書いたほうがだんぜんよいのでしょうけど、とりあえず前のめりに。

 Monoliths and Dimensions
Sunn 0)))
(Southern Lord, 2009)
 Beacons of Ancestorship
Tortoise
(Thrill Jockey, 2009)

どちらもそうとうに好きな人たちなので、とうぜんたのしみ。

あと、上記アルバムの「このアルバムが気になる人にはこれもおすすめ!」みたいなのに列挙されていた以下も要チェック。

 Wavering Radiant
Isis
(Ipecac, 2009)
 Farm
Dinosaur Jr.
(Jagjaguwar, 2009)
 Yesterday and Today
The Field
(Anti, 2009)

Isisなんてとっとと聴いとけよ、なんですが、それはともかく気になるのがダイナソー。これって、じゅんすいな新作? それとも編集盤? フィールドは、そんなめちゃめちゃたのしみなわけではないんですが、備忘的に。

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コメント
そうとうに好きな人たち、って、いいね。

トータスは、すっかり忘却の彼方だった。思い出させてくれてありがと。
mom 2009/05/15(Fri)13:11:21 編集
確かにトータス新作は知らなかった。
予約しないと
長谷部 2009/05/15(Fri)21:43:19 編集
はじめまして。

ブログ、いつも楽しく拝見させて頂いております。

はやしさんがなさっている研究と音楽嗜好とのギャップ(単なる偏見かもしれませんが)がとても興味深いです。私の友達は測度論の研究をしているのですが、彼もまたはやしさんと同様(?)、ノイズやハードコアが大好きで、そういった音楽を大音量で流しながら勉強しています(勉強中はcorruptedやconverterを流すと、とりわけよろしいようです)。私はと言うと、哲学専攻なのですが、勉強中はもっぱらArvo PartやHarold Buddをよく聴いています。

Sunnのライブ、見に行かれたことありますか?知り合いによると、眼球が震えるそうです(どんなだ)。

Isisは何枚か持ってますが、すぐに聴かなくなっちゃいました^^; 
とし 2009/05/15(Fri)22:55:09 編集
「ライヴに行ったことがある」というのは、「そうとうに好き」のひとつの分水嶺。
はやし 2009/05/16(Sat)13:52:15 編集
おれも、いまとなっては思い出せないひょんなことからトータスの新作が出るのを知ったんだけど、共作とかコンパイル盤とかではないじゅんすいな新作としては5年ぶりとか、メタリカばり。
はやし 2009/05/16(Sat)13:53:38 編集
としさん、はじめまして。

じっさいのところぼくの音楽嗜好はまったくもって雑多なものであって、ときにカイリー・ミノーグとかヴェロニカズなどを聴いたり、世界で数十人ぐらいしかリスナーがいないであろうノイズの自主制作テープを聴いたりなんですが、ぼくも、論文をがーっと書かなきゃいけないというときには前のめりな音(アメリカンハードコアとかぼくにはよいようです)を聴き、そして、もうちょっとクールダウンした勉強、つまり、論文を読んだりというときには弱音ドローンぽいのを聴いたりしています。(ところで、哲学専攻とのことですが、おもにどういったことを研究していらっしゃるのでしょうか? 差し支えなければ、公表可能な範囲で教えていただければ)

Sunn O)))は、もちろん(?)ライヴにも行ったことがありますが(参考: http://hblo.blog.shinobi.jp/Entry/1139/)、ぼくが行ったのはクラブチッタ川崎というそれなりに大きな箱でのものだったので、音量はそれほどではなかったですね。ただ、アースダムなどの小さなところでは、じっさいに眼球が震えてもおかしくないレヴェル、だと思われます。

Isisはぼくも、たまに聴く、という感じですね。でも、聴いたら聴いたで、そのたびに、よいな、と思います。
はやし 2009/05/16(Sat)14:04:39 編集
はやしさん、こんばんは。

ご返信ありがとうございます。「はやしのブログ音盤一覧」も拝見させて頂いたのですが、はやしさんの趣味の深さに改めて驚かされました。勉強中もノイズなんですね笑 私の友達についてもなのですが、ノイズを聴きながら勉強してらっしゃる姿を想像すると、なんだか笑ってしまいます(良い意味で)。アメリカンハードコア、あまりよく知らないのですが、convergeやneurosisなどでしょうか?
両者とも昔よく聴いていました。弱音ドローンというと、labradford(弱音すぎるかしら…)を思い出します。もしはやしさんがアンビエントをお聴きになられるようでしたら、harold budd&clive wrightの"A Song For Lost Blossoms"をお勧めします。

あ、ありましたね、そのライブ。私はその少し前にsolmaniaのライブに行って、耳を痛めていたので(ノイズに対する恐怖を植えつけられました…そして恍惚もまた)、行くことが叶わなかったのを覚えています。しかし今見ても豪華なラインナップですねー、羨ましいです。

私はまだ学部生で(理工学部から学部編入をしたこともあって少し年をとっているのですが)、専門と呼べるようなものはまだありません。ご期待に添えなくて申し訳ないです。今年、大学では、論理学(とくに線形論理、様相論理)や古代・中世を中心に勉強しています。個人的にはメタ哲学的なことに興味がありまして、自然主義とア・プリオリな知識、逆さ眼鏡の実験を軸にギブソンとロック、アリストテレスの可能態の概念と分子生物学などに興味を持っています(抽象的で申し訳ないです)。ご覧の通り、何がしたいのかもよく分かっていないような若輩者ですので、またブログで本(音楽も楽しみにしています)をご紹介頂けると、とても嬉しいです。最近のものですと、PhD Preliminary Examsの範囲などは後学のために非常に参考になりました。

長々と失礼しました。
とし 2009/05/20(Wed)00:01:35 編集
追伸:http://www.youtube.com/watch?v=7cEEISXOMoE
とし 2009/05/20(Wed)00:35:17 編集
ぼく自身は、論文書いたり本読んだりというときに(記号的な意味での)ノイズはあまり聴かないのですが(というのも、ノイズを流し聴いてもおもしろくないから。やはりノイズは、それなりに大きな音で、ひたすら音に向かいあって聴いたほうが、おもしろい)、集中力を高めるという意味では「ノイズをそれほど大きくない音量で流しておく」というのはけっこう効果があるように思います(どこだかの大学の研究で、適度な雑音があったほうが集中力が出る、という実験結果を読んだ覚えが)。

アメリカンハードコアは、コンヴァージとかニューロシスとか、そこまで新しめのものではなく(って、ニューロシスはそれなりに古株、ですが)、「オールドスクール」という修飾辞を関して言ったほうがよいような、たとえば7セカンズとかマイナースレットとか、そこら辺ですね(以前ここいらについて一文を物したことがありますので、よろしければ。http://hblo.blog.shinobi.jp/Entry/1372/)。あと、弱音ドローンは、アーティスト区切りというより、たとえばジム・オルークだったりギュンターミュラーだったりいろいろですが、もうほんと「鳴ってるだけ」というのと紙一重なのがよいようです。ハロルド・バッドは、イーノといっしょにやったやつしか聴いたことがないので(あ、あと、アンディ・パートリッジとやったやつも聴いたことある、かも)、ご紹介のもの、買って聴いてみます。

線型論理を(今年は)勉強されているとのことですが、いいですね。ぼくも昔日ジラールで勉強しかけましたが、ぜんぜん深いところまで到達できませんでした。でも、線型論理はリソース・コンシャスな事象をモデリングする際などにもひじょうに力を発揮するので、そういう意味でも重要ですね。中世も、一度はしっかり勉強しなければと思いつつ、気づけばそんなことをしている余裕もないようになってしまいましたので、いろいろと手を出せるうちに出しておいたほうがよい、と思います。Prelimの範囲に関しては、論理学、形而上学、そして政治哲学以外にもとうぜんまだありますので、近いうちにそれもご紹介できれば、と思っております。
はやし 2009/05/20(Wed)17:53:40 編集
はやしさん、こんばんは。

再度のご返信ありがとうございます。

そうですね。もうしかすると、「ノイズ」こそ、音と真剣に向き合わなければならないのかもしれません(それは言い過ぎか…)。merzbowのcycleを何度も何度も繰り返し聴いていた頃のことを思い出します。ジャケットさながらの「音」の色を楽しんでいたんですよね。

貼って頂いたリンク先のブログ、拝見しました。中学生の頃からハードコアを聴かれていたんですねー。私なんてスピッツやmy little loverなんかを聴いていましたよ(今でも好きです笑)。buddの作品、お聴きになられましたら、また感想をば、お聞かせ頂けると嬉しいです。

はやしさんのおっしゃる通り、線形論理、今まで学んできた論理学(たいしたこと学んでいませんが)とは一風変わった感じがとても面白いです。中世に関しては、最近の研究動向がイスラームに向かっていることもありまして、アラビア語を勉強しなければならないのですが、四苦八苦しております(というよりここ数週間手をつけていないです…)。イブンアラビーが読みたいんです。

哲学の話、音楽の話、また改めて(特に哲学はもっと勉強してから)お話させて頂ければと思います。

はやしさんの今後のご活躍、陰ながらではありますがお祈りしております。

それでは、失礼します。
とし 2009/05/21(Thu)20:29:29 編集
音楽は何であれ基本的に真剣に向かいあったほうがよいことはとうぜんなのですが、ことノイズの場合、それなりに神経を集中して聴かないとおもしろくない、ってことがあると思います。つまり、流し聴きしてしまうと、音のびみょうな襞(そして、このような「びみょうな襞」こそが、ノイズにあって聴きどころだと思うのですが)を聴きこぼしてしまう。だからこそ、ノイズはヘッドフォンで爆音、という感じで極力聴くようにしています。

中学校のころからハードコア、ですが、ぼくの行っていた中学って、何かけっこうへんてこりんというか、いまから見ると背伸びしたようなもんをみんなが聴いているようなところだったんですよね(フリッパーズふたりの出身校、というとちょっと雰囲気が分かってもらえるでしょうか)。なもんで、パンクとかハードコアは「ふつう」で、そこからビッグ・ブラックとかソニックユースとかに行くと「けっこう音楽聴いてる」という感じ、んでもって、そういうのに飽き足らない人は(記号的な意味での)ノイズまで聴きはじめる、と(もっとも、ノイズを聴いてるようなのはぼくぐらいしかいませんでしたが)。だから、環境がよかった、んでしょうね(少なくとも、音楽的なそれに関しては)。

で、ハロルド・バッド、本家アマゾンからディジタルデータ購入が可能だったので、さっそく購入して聴きました。最初はちょっとリリカルすぎかなあと思いましたが、後半にゆくにつれ耳がなじんできて、きもちよく聴き通せました。

線型論理は、とくにぼくの場合ジラールという固有名とセットにして受容してるからかもしれませんが、何だかへんてこだなあ、という感がつよいですね。それにしてもイスラームですか! ぼくも昔日、科哲のからみでちょっとだけ勉強したことがありますが、あそこら辺(ギリシア哲学がイスラームを経由して、いわゆる「ヨーロッパ」に流入してくる流れ)は何をやるにせよ外せないですよねえ。小杉さんの本(『現代イスラーム世界論』)も買うだけ買って読んでないので、読みたいです。

さいきん、ほんとうに怠惰というか、ドライアウト気味で、ブログに内容のあるようなことが何も書けていないのですが、いくばくともたのしんでいただけるようなものが物せたらと思っていますので、よろしくおつきあいいただければ。
はやし 2009/05/22(Fri)21:57:49 編集
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