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「つづく2、3日ほどは淡白な記述の日記しか書けないのではないか」と言った舌の根も乾かぬうちから、Paul Hegartyのノイズ論Noise/Musicに出てくる音盤をアルファベット順にひたすら紹介していく例のやつでございます。
Chance Meeting Nurse With Wound (United Dairies, ) |
Homotopy to Marie Nurse with Wound (United Jnana, 1982) |
Drunk with the Old Man of the Mountains Nurse with Wound (Durtro/Jnana, 1987) |
ハーシュ系とは異なる、ほとんど唯一無二な「ノイズ」を聴かせてくれるNWW。まあ、何の説明も要らないでしょう。ちなみに、ここに挙っている以外のおれのお気に入りは、Sylvie and Babs、Brained by Falling Masonry、あとカム・オルグのオムニバスThe Second Coming(最近スーザン・ロウリーから初期カム・オルグ音源を集めたAnthologyというのが出て、それにこのThe Second Comingの音源も入っていたのだけど、こちらもすでに入手困難な模様)といったところです。あ、初期作ばっかだ……。
The Minexico Connection: Live! at the Rosendale Cafe Pauline Oliveros & Raynols (Roaratorio, 2003) |
うーん、聴いたことないな。いや、当然オリヴェロスは「基本」として押さえているし、あまつさえAlien Bog/Beautiful SoopはSilver Apples of the Moonと並んで「ピュアシンセミュージック」の名盤として、折にふれ聴いてはいるのだけど。オリヴェロスのアコーディオンものとしては、ドゥローンミュージックの傑作でもあるDeep Listeningを、レイノルズのものとしては、唯一聴いたことのあるPacallirte Sorban Cumanos(完全にラリッたサイケ)をいちおう参考までに挙げておく。
Feather Float OOIOO (ポリスター, 2001) |
OOIOOのFeather Floatは、手ばなしで「最高!」とはいかないけど、聴けば聴いたで値段分はじゅうぶんにたのしめる、そんなアルバムだと思う。もうちょっとねちっこさというか、奥底の「得体の知れなさ」というようなものが付加されると、なおよいのではないかと。
Oi! Singles and Rarities The Oppressed (Captain Oi!, 2001) |
えーと、なにゆえにこれが? いちおう、クラスとかが語られているところで登場し、「Oi!ものにしてはめずらしく、レフト」ってなことが言われてたんだけど、クラスはともかく(その政治性を脇においても、クラスがノイズに連なるのは、何か分かる)、オプレッスドまで「ノイズ文脈」でオーケーなら、みみずだっておけらだって、という気もしてくる。
Plunderphonics 69/96 Plunderphonics (Seeland, 2001) |
いやあ、これはほんと名盤。というか、けっこう掛け値なしに「迷盤」。録音されてから、マイケル・ジャクソン(その他)の手によって販売が差し止められたりとか、伝説にはいろいろと事欠かないけど、特筆すべきはやはり、その「音自体」の頓痴気さ、だと思う。個人的には、Plunderphonicsで聴かれる手法を先鋭化させたPlexureのほうが好き(以前、友だちが家に遊びに来たときに、これをBGMでかけておいたら、きもちわるがられた)。
Vakio PAN SONIC (Mute, 1998) |
Pan sonicは、どれか1枚というのがひじょうにむずかしい。極端なことを言えば、どれを買っても同じと言えばそうだし(いや、近作はちょっとヴァライエティに富んでるか)、どれもそれぞれの味わいがあると言ってもそうだし。ただ、このことをちょっとちがう方向から言うと、Pan sonicのどれか1作を聴いて気に入れば、他の作品を聴いてもきっと気に入るはず、とも言える。
Pleasure Ground Prurient (Load, 2006) |
おお、プリュリエント! いや、このNoise/Music、「歴史的まとめ」としては「まあ、いいかな」って感じなんですけど(その「歴史的まとめ」としても、「すばらしい」と言うほどではない)、いかんせん「ノイズ界隈の最近の動向」の記述が弱い、んですよね。まあ、そういう「最近の動向」をフォローしきれないのが「書物の宿命」と言われればそうなんですが、にしても、とも思う。そんな「古きよきノイズ」という、ともすればノスタルジックな風味になってしまいがちななかにあって、それなりに新しめのプリュリエントへの言及は、けっこうポイント高いです。というか、ロード・レコードものは、このプリュリエントに限らず、もっと注目されてよいのに。
Force the Hand of Chance Psychic TV (Some Bizzare, 2008) |
たとえば、TGとかを聴いたことがなく、このサイキックTVを「ノイズ」という括りで聴いちゃった人(そんな人いるとは思えないけど)って、この音盤をどう思うんだろう?と考えると、そこいら辺にまた、ある種の「ノイズ性」が感じられもし、たのしい。
Fear of a Black Planet Public Enemy (Def Jam, 1990) |
It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back Public Enemy (Universal Music TV, 1988) |
まさか、"Bring the Noise"っていう曲名のゆえ、ってわけじゃないよね? ともあれ、ラップってのはほんと苦手なんで、このパブリックエネミーもあんまり聴かないですが、そういう個人的嗜好は脇によけてバックトラックを聴くと、よくできてんな、とは思います。
Public Image Public Image Ltd. (EMI, 1978) |
誰しも「やっぱりMetal Boxだよなあ」と言いつつ、このファーストの魅力にも抗い得ないのではないだろうか? ノイズとの関わりは、「明々白々」なような、あんま関係ないような……。
http://www.amazon.co.jp/Dogs-Blood-Rising-Current-93/dp/B001I1SFTS/
即行で注文しましたよ。
それと、もっと注目されればいいと言われてるロードレコードで、とりわけこれは聴いとけなアーティストあったら。上のPrurientはすでに注文しました。
広い括りで「ノイズ」と呼ばれたり、もっと広く「アヴァンガルド」と呼ばれたりする音源探査については、ひとつ気に入った人なりグループなりがあったら、Discogsなりなんなりで、別プロジェクトを調べてそれを聴いたり、その別プロジェクトでいっしょにやってる人のまた別プロジェクトを聴いたり、レーベルメイトの音源を聴いてみて、もしそれも気に入ったらそのレーベルの音源コンプを目指して、んでもって、そのレーベルメイトの人がやってる別プロジェクトを調べて(以下繰返し)……ってふうにしていると、なかなか終わりが見えなくて、たのしゅう(苦しゅう)ございます。ちなみに、最近では、ディジタリスとかステューデンツオヴディケイやらのテープレーベルが注目株。
ロードレコードは、おれもコンプしたわけじゃないんで偉そうなことは言えないけど、プリュリエント以外では、カイツ(プリュリエントのスプリットも出してる)とかマウサス(メンバのひとりがレリジャスナイヴス)とかサイティングスとかバーミーズ(おれは「生演奏版ホワイトハウス」と勝手に呼んでいる。もうちと分かりやすく言えば、スカルフラワーをぐっと下世話にした感じ)てなところを比較的よく聴いている。
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