（またしてもまたしても）「何やってんだか」という印象を与えるであろう、そんな買い本 [本]

論文書きやらプレゼンの準備やらで、本気で「猫の手も借りたい」と思うほどである忙しさのなか、そうした論文書き／プレゼンの準備にはぜんぜん関係のない以下の本が到着。

Die Gesellschaft der Gesellschaft Niklas Luhmann (Suhrkamp, 2007)

ルーマンというのは、こちらでの読書会にも参加していることからも分かるとおり、「気になる人」ではあるが、と同時に、こちらのエントリで以前書いたような「信用ならなさ」というものもつねに感じている。それは、各種テクニカルタームの杜撰な使い方や、スペンサー＝ブラウンなぞという「山師」に引っかかってしまう迂闊さのゆえということも多分にあるが、ルーマンの「社会は社会それ自体によってのみ説明できる」というそもそもの基底的了解がまったく納得できないから、ということが大きい。この本によってそうした「納得できなさ」がどれほど氷塊するのか、そこはまったくもって覚束ないが（これまでの経験からするに、「氷解しない」という可能性が濃い）、（色んな意味で）ルーマン、ひいては社会学に何の義理があるではなし、たんじゅんにたのしもうと思う。