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「わが(知的)半生」(バックナンバーはこちらから)が「大学以降編」の、おもに理数的分野を扱ったところで止まっているわけだが、今日は当初の思惑、つまり、今現在の興味関心について、具体的に書籍を挙げたりという手数の多いことはせず、ごく手みじかに領域名と、そのそれぞれについてのみじかいコメントを記そうと思う。

  • 数学の哲学
    ひどく大括りに言えば、これが専攻領域、ということになるかと思う。より限定的には、その存在論的な側面に的を絞り、とくに、「数学的プラトニズムはいかにして擁護可能か」という、しょうじき自分でも「それむりっぽくね?」と思うようなことにチャレンジ。

  • 抽象存在論/形式存在論
    これは、上で言った「数学の存在論的側面」の、よりひろい領域への応用編とでも言うべきもの。雑に言えば、ひろく「抽象的」と呼ばれる、たとえば真やら善やら美やらは、いったいいかなる存在位相に位置するのか、ということを問う。形式存在論とは、これまた雑に言うと、そうした抽象存在物を問う過程で研ぎ澄まされた論理的フォーマリズムを用い、抽象物に限らない、ひろく存在一般を扱う。

  • 論理学史
    とくに、中世と、そしてフレーゲ以降ゲーデル以前という、いちばんメジャーな時期を、手遊び的に。

  • その他
    藝術の哲学(とくに、音楽の存在論)、「見ること/見えたもの」の哲学(とくに、視覚と思考の共謀関係について)、非古典論理(とくに、非単調論理と矛盾許容論理)。ここいらへんは、ほぼ完全に手遊び。

と、挙げだすとキリはないのだけど、とりあえず主要なところでいくと、こんなものではなかろうかと。

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いや~はやしさん ご無沙汰!
ますます学問に気合が入ってる様子でなによりです。オイラは先週…毎年恒例の東京フォーラムの講演会で証券化商品の評価とリスク管理なんておしゃべりしやした。今年は150人も申し込みがあってお断り続出でした。しかし、こんなひどい相場なのにみなさんオイラの与太話聴きに来てくれて光栄でした。そう言えば…信用デリバってやっぱり誰も全体を把握してなかったのね~。
藤崎達哉 2008/10/16(Thu)21:10:08 編集
「気合」が入っているか否かで言えば、「致し方なく」という形容辞をともなったうえでそうとも言えるかもしれませんが、ほんとうだったらのんべんだらりとやっていきたいものです。

今度日本に帰ったおり、お互いの都合が合えば、そして体よく講演会なぞあれば、またお会いできたら、と思っています。
はやし 2008/10/17(Fri)02:59:48 編集
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