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きのう書目だけ挙げた買い本エントリの、コメント追補完全版。手抜き、と言われると、かえす言葉もございません。


 The Mind's I: Fantasies and Reflections on Self and Soul
D.R. Hofstadter and D.C. Dennett
(Basic Books, 2001)

日本の住処に訳本はあるのだけど、安かったのでいちおう確保。

で、これは、GEB翻訳)でおなじみのホフスタッターと、『自由は進化する』『ダーウィンの危険な思想』『解明される意識』などでおなじみのデネットがコンパイルした、「私」と「魂」をめぐる文章集。「文章集」としたのは、せまく「論考」とされるたぐいの書きもののみならず、ボルヘスやレムのものも所収されているので。ともあれ、ボルヘスやレムも出てくるということからも伺い知れるとおり、なかなかに味わいぶかい本であります。


 The Friday Book: Essays and Other Nonfiction
John Barth
(Johns Hopkins Univ Pr, 1997)

これも、日本の住処に訳本がありはするのだけど、安かったので買った。

タイトル(および、サブタイトル)からして、『金曜日の本、あるいは、サブタイトルはストレートなものであるか、そうでなければそれなしですませるべきである』という「いかにも」なもので、しかも、巻頭でこれらタイトルとサブタイトルについて縷々語られるというおまけつき(ちなみに、『金曜日の本』というタイトルは、ここに収められた書きものが金曜日に書かれたから、ということが言われ、そして、サブタイトルについては、「サブタイトルはストレートなものであるか、そうでなければ避けられなければならない」というのはとてもではないがストレートとは言えない、と批判される)。それらにつづいて、うやうやしくエピグラフがかかげられるのだが、それは「エピグラフはなしですませるべきである」とはじまり、「自分よりすぐれた作家からエピグラフを採ってはならない」と締められる。では、このエピグラフは誰の何なのか?と思い、その末尾を見ると、「ジョン・バース『エピグラフ』より」とある……。


 Writings of St. Paul
W.A. Meeks and J.T. Fitzgerald (eds.)
(W W Norton & Co Inc., 2003)

このあいだ買ったミル『自由論』とおなじく、ノートン・クリティカル・エディションのパウロ版。ミルのものと同様、パウロの書きもの(およびパウロのものとされているが、その真偽がうたがわしい書きもの)と、それへのコメンタリが収められている。

パウロは、以前ちろっと書いたことがあるとおり、キリスト教の世界宗教化という側面のみならず、なかなかにすげえやっちゃ、と思っているので、いつかじっくりと、この「史上最強の営業マン」について思いをめぐらせてみたい。

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