気になる本： ゴンブリッチ『若い読者のための世界史』 [本]

若い読者のための世界史

ゴンブリッチ

三省堂の歴史書の棚で偶然発見。版元は中央公論美術出版。まあ、『芸術と進歩』とか『規範と形式』とかも出してるし、そういう意味では妥当な版元なのかもしれないけど、この地味〜な装丁といい、とても「若い読者」向けとは言えない値付けといい、もっと他の版元が、もうちとポップな装丁かつお手ごろ価格で出してたらなあ、と思っちゃう。だって、すっげえいい本で（って立ち読みしかしてないけど）、ほんと「若い読者」が読むといいなあって感じなのに、これじゃあちょっとねえ。

それはそうと、なーんで『美術の歩み』がずーっと絶版なのかね。ジャンソンの類似書なんかよりずっといいと思うんだけどなあ。

（追記）
2004年12月20日の読売新聞の書評に載ったみたいです。評者は松山巌。松山さんと同様、この本を若い読者が読んでくれたらなあ、読めばいいのになあ、とは思うけど、如上のように、それはちとなかなかねえ、とも思うのです。だから、「表題どおり、この本を若い読者が読んでくれたらと思うだけで、嬉しくてわくわくする」とは残念ながらならないな。