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さいきん手に入れた本たち。

  • Carl B. Boyer, A History of Mathematics, John Wiley & Sons
    前に、数学の哲学に関するおしゃべりをスカイプ上でしたとき(関連資料)、その参考文献としてこいつを挙げ忘れていた、というか、そのときにはちゃんと読んでいなかったので挙げなかったのだけど、じっさいに手に入れてぱらぱら見たかぎりでも、何かカジョリのやつよりもよさそうな感じであります。日本語訳もありますが、古書でも全巻揃えるとそれなりのお値段になってしまうので、この原書新版(日本語訳の底本は、たぶん、1968年の初版、だと思われます)を買うことを検討されてもいいかもしれません。

  • Tor Nørretranders, The User Illusion, Penguin
    この本の翻訳は日本においてあるのだけど、さいきん「意識」という問題系について考えなおそうと思っているので、英訳も入手。数理論理学がらみの議論(言うまでもなくゲーデルのあれ、とかね)は、専門家(!)の目からするとちょっとあやうく映るのだけど、全体としてreadbleにおもしろく書けたよい本、だと思います。ちなみに、日本語訳の副題として付けられた「意識という幻想」はややミスリーディングで、じっさいに主張されていることの意を汲むのなら、「意識に関する幻想(思いちがい)」とでもするべき。何となれば、著者はけっして「意識」そのものの存在を否定しているわけではなく、その「越権」(つまり、人が「意識」というものに与えがちな権限=能力)を戒めているだけ、なのだから。

  • Richard L. Tieszen, Phenomenology, Logic, and the Philosophy of Mathematics, Cambridge
    この本の第2部は、「クルト・ゲーデル、現象学、そして数学の哲学」と題され、そうしたテーマに関連のある論文が7本所収されているので、ほとんどの論文はネットで読めるとはいえ、入手。「ゲーデルと現象学」、より限定的には「ゲーデルとフッサール」というテーマは、はたしてほんとうにふかく掘り下げるべきものなのか、しょうじきまだよく分からないのだけど、そうした「可能性」を探るためにも、まずはゲーデルがフッサール(あるいは現象学)について何を思い、そして、そうした関わり合いは、現在の議論においてどういうconstellationを形成しているのか、それをまず知らなければならない。

  • Martin Heidegger, Phenomenological Interpretations of Aristotle, Indiana
    これは、先に翻訳が出た、いわゆる「ナトルプ報告」ではなく、それに先立つ1921-1922にフライブルク大学で行なわれた講義の記録。つうか、ナトルプ報告って、レクラムで読めるようになっていたのね。

  • A.N. Whitehead and B. Russell, Principia Mathematica to *56, Cambridge
    おなじみ『プリンキピア』の*56まで(つまり、第1巻の半分ちょい)を収めたabridgedヴァージョン。日本で所有もしているし、しかも図書館から借りてもいるんだけど、それなりにでかい版型なので寝っころがって読めないとか、気軽に書込みができないとか、不都合がないではないので、入手。『プリンキピア・マテマティカ』を読むの更新頻度もこれでちょっとはあがる、かな?
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