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というのは、先日(昨日?)アマゾンが発表した、電子ブックリーダKindleのこと。しょうじき、「気にならない、と言えばうそになる」どころか、かなり気になる。

じっさいのスペックはリンク先を見てもらえればいいのだけど、アマゾンが「売り」としているポイントのなかで、おれにとってもキャッチーと思えるものを挙げると、

  • 印刷に使ってあるのと同等のインクを電気誘導で移動させ画像表示を行なっているので、じっさいに紙媒体の書物を読むのと何ら変わりのない読書感が得られる。
  • 充電池の持ちがいい(ワイアレスON時では1日おき、ワイアレスOFF時では何と1週間に1度程度の充電でいい、とのこと。)
  • 気になる部分に下線を引いたり、メモをつけたりできる(ただ、下線引きに関しては、じっさいにどういう操作でそれをなすことになるのかいまいちよくわからない)。
  • ワイアレスでネットにつなぎ、それでアマゾンのKindleストアから書籍を購入、という段取りになるのだが、そのワイアレスがらみの契約・課金等はすべてアマゾン持ち。
  • Kindleストアの品揃えがかなり豊富(ローンチ時から9万冊って、どういうことですか。しかも、ポピュラーなものだけではなく、相当専門的なものまで揃えてある)。
  • 手持ちのPDFをKindleで利用しているフォーマット(MOBI)に変換できるので、リソースを有効に活用できる。
  • 素の状態で数百冊、SDカードを使えば、容量によっては数千冊の書籍が持ち運び可能。
  • ビルトインディクショナリがかなり便利そう。

といったところ(ほとんどアマゾンの「売りポイント」全部だ……)。ぎゃくに、ネガティヴな点は、

  • ページへのランダムアクセスができない。
  • 複数の書籍を同時に開いて閲覧できない。
  • 専門書の数式や図の表示がどうなるか不安。
  • 日本での利用はどうなる?

と、その数自体は少ないのだけど、いずれも点もかなり致命的(最後の、日本での利用に関しては、それほどではない。あんま日本にいないし)。とくに、最初の2点に関しては、日ごろ本とそれなりに深いつきあいをしている人は、誰しも思うこと、じゃないかな(「見た目がかっこわるい」とか、そういう意見もけっこうあるみたいだけど、そんなのはまったくもってどうでもいいことだ。だいたい、おれはこのデザイン、それほどひどくない、と思う)。

ただ、ほんとうに重要な本は、このKindle版とふつうの書籍版の2冊買えばいいことだし、それに、だいたい単行本と同等の重さで数百冊から数千冊の書籍が携行でき、しかも、読み心地がふつうの紙で読むのとほとんど変わらないというのは、やはり抗いがたい魅力ではある。

ほんと、悩む。

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うわ、これマジですか。インク表示ってのは個人的にかなりポイントが高いというか、これなら目にも優しいのかな。それにしても、こういう表示方式ってすでに実用化されてたんですね。個人的には(出来てあたりまえなのでしょうが)検索機能が嬉しいです。読み返すときに「あれってどのあたりだったっけ」って不意に気になって時間を浪費することも多かったですし。辞書も含まれてる、Wikipediaにも(携帯が繋がる範囲ならということでしょうが)繋がる、大きさも手ごろ、言うことないですね。値段もこの手の商品にしてはちょっと高めとはいえ、45000円なら十分手も届くし。

ただ、日本にはこないでしょうねぇ…。
長谷部 2007/11/21(Wed)11:23:00 編集
これ、やっぱいいよねえ。垣間見たところでは、日本ではあまり評判がよくないみたいだけど、そうしたネガティヴコメントを考慮にいれても、まだまだ針が「これいい!」のほうに傾いてるな。ただ、もうちと安いほうがありがたいねえ(200ドルぐらいだったら「即断」だよ)。

で、日本でも、Kindleで採用されているワイアレス方式は使われてるみたいだから(./Jによれば、むしろ「日本向き」とのコメントもあったりする)、日本での展開もまったくない話じゃないと思うよ。
はやし 2007/11/21(Wed)12:10:00 編集
あーまちがえた、「./J」ではなく「/.J」だ。って、そんなことは誰も気にしていないかもしれないが、いちおう。
はやし 2007/11/21(Wed)12:26:00 編集
確かにランダムアクセス性に乏しいというのはわかりますが、逆に言えば本の間での行き来がかなり楽ですよねこの手の商品。最大の強みはそこじゃないかとすら思います。DAPだと、アシュラ聴いてていきなりイギーポップ聴きたいと思ったら、ボタンをちょっと弄るだけですけど、昔ならCD棚大漁りでしたし。本を探すのも一苦労でしたけど、(容量的にはまだまだだと思いますがそれでも)これならまさにDAPと同じ感覚で読みたい本に即座にアクセスできるわけですし。期待せざるえないですね。
長谷部 2007/11/21(Wed)12:54:00 編集
たしかに、CDやレコードをいったんPCに取りこんでから、それら音源を自由に行き来してする音楽聴取体験とのアナロジから、これはこれでぎゃくに、新たな読書像が創成されるかもしれんね。まあ、いずれにせよ、ランダムアクセス性や同時視認性が要求されるものについては、紙媒体で(も)所有していればいいわけで、「あれかこれか」って話ではまったくないよな。つわけで、やっぱ「買い」かなあ。
はやし 2007/11/21(Wed)13:44:00 編集
どう考えても買いだろ……
永遠小僧 2007/11/21(Wed)16:23:00 編集
やはりそうか……。
はやし 2007/11/21(Wed)18:03:00 編集
これは一考の価値ありありですね。本をゆうパックの一番でかい箱に入れても100冊は入らないし、そのくせ送料も1000円を超える。そして郵送した現地ではほとんど読まないというデフレスパイラル的ないじけた行為は自己評価をますます低めますし。そういうことなど考えたらこれはいいかもですね。
英司 2007/11/21(Wed)18:03:00 編集
いまでも電子ブックの携行自体は、何らかの携帯端末(ノートPCやPDAなど)につめこんで出来たりはするんですが、いかんせん、そうした携帯端末の画面でじっくり本を読もうという気にはなりにくい。それが、このKindleは電磁誘導インクを採用することにより、携帯端末上での読書の大きな障壁をぶちやぶったことが、購入を考えさせられる大きな要因、です。あとは、日本での展開が今後どうなるか、それもじゃっかん気になりますね。
はやし 2007/11/21(Wed)18:28:00 編集
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