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タイトルどおり「questiaではからずも出くわした本」の紹介。ここでは「はからずも」というのがミソで、何かの拍子にひょっと見っけて、「ん? これは何だ?」と触覚に引っかかってきたものについて、無責任にテキトーなことを書きつづることが、その主眼。しかも、「本」という物理的実体を有するかたちでの出会いではないので、たとえば「本屋で偶然であった」とか、そういうのともまたちがった風味で、「文の塊の無差別的併置」という大海原の水をひと掬いして、その水のなかで遊泳しているミジンコを観察するような、「全体への目配せ」なんぞというものはまったく無視した「局所的」なものになることも、また必定。

つわけで、そんな「すてきな1冊」の栄えある第1回目は、タイトルからして景気いいですよ。どん。



この本を盗め

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/156858217X/hayashinoblog-22/ref=nosim

(表紙は、旧版のほうがかっこいいので、そっちのほうで紹介)



いやあ、いいですねえ。三上寛を思いだしますねえ。じっさいこの本を盗もうとして、んでもって、店員に見っかったときに「だって盗めって書いてあるじゃん!」とか言ったらどうなるのかとか、もう妄想が止まりません。

さて、それで肝腎の内容のほう、なんですが、これがまあ、言ってみれば「倹約生活のススメ」みたいなもんですよ。日常生活を、どれだけ金をかけずに送れるか。これがアルファにしてオメガ。目次をつつつっと眺むれば、そこはFreeという文字列の嵐。ただ飯ただ服ただ乗りただ家ただ教育ただ医療などなど……。もしここに書かれていることを逐一愚直に実行すれば、生きていくうえで一切のお金はかかりません! すばらしい!

で、当然、「生きていくうえ」の必要最低限のことだけじゃ、ちょっとさびしいですよね。やはり、何がしかのうるおいは欲しいもの。この本は、そんな贅沢な要求にも応えてくれます。題して「ただ遊び Free Play」。そのなかの、「ただで劇場やコンサート会場に忍び込む法」を見てみましょう。

劇場、コンサートホール、スタジアムなどの娯楽施設に忍び込むには、たくさんのやり方がある。一例を挙げると、この手の施設にある、内側からは容易に開けられるような非常口を利用する方法。まず、会場に早めにみんなで行って下調べをし、どの非常口が一番いいか、品定めをしておく。しかるのち、そこら辺にいる、ちゃんとした手段で会場に入ろうというやつにいくらか握らせて、内側からその非常口を開けてもらい、そこからみんな侵入する、という塩梅。

……「いくらか握らせて」って、金払ってるじゃん! 全然「ただ」じゃないじゃん! いや、まあ、「みんな」の人数分で、その「いくらか」を割れば、相対的に「ただ」に等しい額かもしれんけど……でも、これって見つかったら完璧「アウト」ですよね?

と、まあ、こういう「スレスレ」というか、日本的感覚からすればヨユーで「アウト」な「ただ〜」技満載のこの本、彼此の内的外的な別がその実行の障壁となるようなものもあるでしょうが、試してみる価値はあるのでは?



いいわけがてらの追記

不眠不休のうえ、風邪気味でぼーっとするいきおいにまかせてつづったら、へんなテンションの文章になってしまった。通常ならぜったいにゴミ箱行きとなること必至のものなれど、朦朧たる判断力の所為にすることを前提に、このまま公開してしまう。つうか、こんなもん書いてないで明日のゼミに備えてNishida読まなきゃ……。おれ日本人なんで、ぜったい話ふられるよ……。

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コメント
話ふられた? で、ふられて語りまくった?
顛末話が楽しみ。
Sita 2007/11/30(Fri)12:33:00 編集
ふられたふられた。しかも、「そちらのJapanese scholarのかたはどう思いますか?」みたいな感じで。

で、「語りまくった」というほどではないけど、まあ、ほどほどに。つうか、西田の言っていることは実際問題、あまり筋が通ってるとは思えんので(とくに、例の「純粋経験」がらみ)、それについて「日本人」としての発言つうのも、むずかしかったな(「日本人的」とか「東洋的」とか何とかより、むしろベルグソンを持ってきたほうが話が早い)。
はやし 2007/11/30(Fri)12:48:00 編集
だよね。日本人的とか東洋的ってよりも「知者楽水」ってスタンスのほうが、好ましいな。
で、西田幾多朗の文章って英文で読んでも「奇怪」なの?
Sita 2007/11/30(Fri)17:38:00 編集
西田の文章は、ちょっと前にエントリにも書いたけど、日本語原文からは想像もできないぐらい読みやすいものでした(とはいえ、おれ個人としては西田の「悪文」はけっこう好きなんだけど)。
<a href="http
はやし 2007/12/01(Sat)05:30:00 編集
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