News Mathematica No. 452メモ [趣味の数学]

こちらに来ても、相も変わらず。

• William Byers, How Mathematicians Think , Princeton
  「数学創造のために、曖昧さ、矛盾、そしてパラドクスを使うこと」という副題の付いた、なかなかおもしろそうな本。図書館に発注済のようなので、届いたらパラ見してみて、よさそうだったら購入を考えてもいいかな。
  
  
• Eckart Menzler-Trott, Logic's Lost Genius , AMS
  自然演繹系でおなじみのゲンツェンの伝記。これは渋い。
  
  
• Kurt Engesser et al. (eds.), Handbook of Quantum Logic and Quantum Structures , Elsevier
  これは読みたいけど、高いな。たぶん、刊行されたら図書館に入るはずなので、チェックしてみましょう。
  
  
• Richard W. Kaye, The Mathematics of Logic , Cambridge
  Kayeと言えばペアノ系に関する本が有名ですが、今度は完全性定理とその応用、てな感じできました。何だか不完全性定理の陰に隠れてしまっているという観がなきにしもな完全性定理ですが、その定理が与えてくれるドキドキ感は、事によったら不完全性定理以上なのでは、と個人的には思います。
  
  
• W.A. Pogorzelski and P. Wojtylak, Completeness Theory for Propositional Logics , Birkhäuser
  まだ刊行が始まっていませんが、この書を含むBirkhäuser社のStudies in Universal Logicシリーズには期待大です。Universal Algebraic Logic など、書名だけでノックアウトされそうなラインナップも控えています。