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哲学の歴史、買いましたよ。なんだか小さめの辞書のようなサイズで、あの分量で3200円なら良心的かなと思って衝動的に買い求めました。200ページほど飛ばし飛ばししながらも目を通しましたが、教科書的と形容したくなる内容ですね。それはそれでいいのですが。
たとえば冒頭にはマッハ以外にも物理学者や数学者たちの哲学的な側面から紹介していて、自分のような知識なく偏りがちな人間にはなかなか勉強になりました(というか俗に言われる「分析哲学」全体に鈍いのですが)
たとえば冒頭にはマッハ以外にも物理学者や数学者たちの哲学的な側面から紹介していて、自分のような知識なく偏りがちな人間にはなかなか勉強になりました(というか俗に言われる「分析哲学」全体に鈍いのですが)
オイラも仕事の合間に八重洲ブックで買って、八重洲地下のキリンシティーでビール飲みながら読んだ。英米分析哲学一辺倒ではなく、フランスの流れとポパー哲学にページをかなり割いているのが好感!
個人的にはウイーン学団以前の科学者による哲学に関心があったのだが、マッハにしてもボルツマンにしても目新しい発見はなし。
ポパーの解説は…きわめて無難にクーン達に繋げている。クレバーな構成だと思う。オイラのようなマニアはアドルノやハーバーマスとの論争や後期の形而上学(第三世界論)への言及が欲しかった…。
隣にパトナムの倫理学があったので買おうと思ったが、まず週末はこれを読む。
個人的にはウイーン学団以前の科学者による哲学に関心があったのだが、マッハにしてもボルツマンにしても目新しい発見はなし。
ポパーの解説は…きわめて無難にクーン達に繋げている。クレバーな構成だと思う。オイラのようなマニアはアドルノやハーバーマスとの論争や後期の形而上学(第三世界論)への言及が欲しかった…。
隣にパトナムの倫理学があったので買おうと思ったが、まず週末はこれを読む。
教科書的、と長谷部さんがいみじくも指摘してくれているように、話が面白くなってきたなあ、と思った矢先に終わってしまったりして、そこが個人的にはイマイチだったりするのですが、ただ、初学者に向けてのものとしては、最初から枝葉に惑わされる憂いがないという点で、是とすべきものでしょう。
そうそう、いわゆる「分析哲学」一辺倒ではなく、それなりにバランスを取ろうとしているところがいいですよね。ぼくとしては、エピステモロジーに1章を割いているところに「おお」と思いました(ふれられていて当たり前、ではあるんですが、この手の概説本にしては、かなり大椀振舞いな扱いである、と思います)。
たしかにマッハやボルツマンの部分は、この書のなかではちょっと食い足りない感がつよい部分ではありますね。ボルツマンに関してふれるなら、せめてエネルゲティーク/アトミスティーク論争についてもうちょっと詳述すべきでしょう。
ポパーのメタフィジがらみに関しては、ぼくとしてもぜひ読みたかったものではありますが、分量的、そして話の流れ的に、ちょっとむずかしかったのでしょうね。ただ、藤崎さんも言うように、あれだけの分量を割けたということだけでもよしとするべきでしょう。
「パトナムの倫理学」って、"Ethics without Ontology"ですよね? それ、昨年渡米中にちょっとした必要があり読んだのですが、ナサケナイことに内容はほとんど覚えてません。何だかなかなかむずかしいところにいってるな、と感じたことは覚えてるのですが。
たしかにマッハやボルツマンの部分は、この書のなかではちょっと食い足りない感がつよい部分ではありますね。ボルツマンに関してふれるなら、せめてエネルゲティーク/アトミスティーク論争についてもうちょっと詳述すべきでしょう。
ポパーのメタフィジがらみに関しては、ぼくとしてもぜひ読みたかったものではありますが、分量的、そして話の流れ的に、ちょっとむずかしかったのでしょうね。ただ、藤崎さんも言うように、あれだけの分量を割けたということだけでもよしとするべきでしょう。
「パトナムの倫理学」って、"Ethics without Ontology"ですよね? それ、昨年渡米中にちょっとした必要があり読んだのですが、ナサケナイことに内容はほとんど覚えてません。何だかなかなかむずかしいところにいってるな、と感じたことは覚えてるのですが。
エピステモロジーといえば、これまでの日本の解説ではカンギレムとバシュラールが構造主義の先行者として登場する程度だった(仏文出身の学者ばっかの弊害かもね)。でも実際1960年代には論理実証主義やポパー哲学がフランスに輸入されて、まともなヤツはそれに言及している。フーコーが1970年あたりに来日したときに日常言語学派と自分の方法の親近性を解説したように。
逆に科学哲学の解説にしても…ポワンカレやデュエムが突然登場して、その後のフランスの哲学的伝統との連結がまったく不明だったもんね。いい時代になったもんだ。
野家啓一がこの巻を編集していない点も特筆に価するかもね。ところで彼って現象主義学者だったの?それとも村上陽一朗の後継者狙いで失敗した?
逆に科学哲学の解説にしても…ポワンカレやデュエムが突然登場して、その後のフランスの哲学的伝統との連結がまったく不明だったもんね。いい時代になったもんだ。
野家啓一がこの巻を編集していない点も特筆に価するかもね。ところで彼って現象主義学者だったの?それとも村上陽一朗の後継者狙いで失敗した?
このエピステモロジーの解説も、「型通り」と言えばそうなんですが、でも、簡潔にまとまってはいるし、それに、こうしたアンソロジー的な本の1章ということで、他の思想潮流との連結も手軽に見渡せていいですよね。ただ、ほんとうにエピステモロジーについて押さえておいたほうがいいような人たち、つまり、プロパーにフランス系の思想をやってる人たちは、この本は読まなさそう、なのが心配です。まあ、余計なお世話、ってやつですが。
フランスは、論理実証主義やポパーなどにかぎらず、海外思想の輸入が遅いことで有名ですが、ただ、調べてみると、原典ではありませんがモノグラフはけっこう出てるんですよね。現に、ポパーがらみの仏文書を、なぜか数冊持っていたりします。
野家啓一がこの巻を編集していないのは……ある意味「当然」という気もしますが(微妙に暴言)、なにより、飯田隆という素晴らしい人材が編集にあたったということがこの巻の大きな魅力だと思います。
フランスは、論理実証主義やポパーなどにかぎらず、海外思想の輸入が遅いことで有名ですが、ただ、調べてみると、原典ではありませんがモノグラフはけっこう出てるんですよね。現に、ポパーがらみの仏文書を、なぜか数冊持っていたりします。
野家啓一がこの巻を編集していないのは……ある意味「当然」という気もしますが(微妙に暴言)、なにより、飯田隆という素晴らしい人材が編集にあたったということがこの巻の大きな魅力だと思います。
買った。BK1で在庫があった。このシリーズは今からいろいろ刊行される(最終ページ参照)そうだが、責任編集者ではやしさんが知ってるやつでこいつおもろいっていうおすすめありまっか? あったら教えて。結局全部買うかも_| ̄|○
飯田さんの本で、まずは何を措いても読むべきは、『言語哲学大全』(全4巻)です。タイトルに「言語哲学」とはありますが、実質「分析哲学」と呼ばれる哲学潮流を、それなりの広範囲にわたって扱うものとなっており、この手のジャンルもののとしては、せまく日本だけに限らず「世界的名著」だと思います。小僧も買って、けっこう気に入っているようです。
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他にも、講談社から出ていた「現代思想の冒険者たち」のウィトゲンシュタインの巻、そしてNHK出版から出ている「哲学のエッセンス」のクリプキの巻も執筆しており、これらもおすすめですが、まずは上記の『言語哲学大全』を熟読玩味すべきでしょう。
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他にも、講談社から出ていた「現代思想の冒険者たち」のウィトゲンシュタインの巻、そしてNHK出版から出ている「哲学のエッセンス」のクリプキの巻も執筆しており、これらもおすすめですが、まずは上記の『言語哲学大全』を熟読玩味すべきでしょう。
あ、文意を読み間違えたかも。ひでさんが言っているのは、これから刊行される「哲学の歴史」で、責任編集者から見て「これは買いだぜ!」というのがあれば教えてくれ、ということかな? そうだろうな。
で、文意が如上のようだと仮定して、こういうのは、偏りなく全部いっとくのが吉だと思うけど(そうでなければ出会えないようなものに出会えたりするから)、おれ個人が注目している巻は、古代後期、中世、ルネサンスの巻、かな。これは、責任編集者がどうこうという話とは別に、案外「穴」の部分だから、こういう簡潔にまとまったシリーズで読める、というのはありがたい、という理由で。
おれは、と言えば、もちろん全部買いますよ。
で、文意が如上のようだと仮定して、こういうのは、偏りなく全部いっとくのが吉だと思うけど(そうでなければ出会えないようなものに出会えたりするから)、おれ個人が注目している巻は、古代後期、中世、ルネサンスの巻、かな。これは、責任編集者がどうこうという話とは別に、案外「穴」の部分だから、こういう簡潔にまとまったシリーズで読める、というのはありがたい、という理由で。
おれは、と言えば、もちろん全部買いますよ。
なんか、調べていったら、結局全部読みたくなってしまった。分析哲学の時代だっていうのは聞いてはいたが、いまいち敬遠していたところがあった。しかし、行き着くところ言葉でコミュニケーションの大半を行っているわけで、言語について考えることが最後の行き場なのかなあと。まあ、これも皆さんと出会えていなければ、こういうゾクゾク感みたいなものは味わえてなかったわけで、ええ、私もダメットにたどりつくまで行っちゃいますよ。←この本は買っていたんだよね、興味持って。乱読も役に立つときがあるもんだなあ。
僕はこれとエヴニンのやつを読み直して、飯田さんの大全に突貫しますよ。そして果てますよ。
そういえばゲーデルと20世紀のロジックってやつはどうなのでしょうか。いわゆる数学の方に寄りがちのようで、僕には早いかなぁなんて敬遠してたのですが。まぁいいから嫁って話なんですけどね。
そういえばゲーデルと20世紀のロジックってやつはどうなのでしょうか。いわゆる数学の方に寄りがちのようで、僕には早いかなぁなんて敬遠してたのですが。まぁいいから嫁って話なんですけどね。
「分析哲学の時代」かどうかはともかく、これまで日本ではあまりにも大陸系の哲学ばかりが流通していたので、最終的にどういう判断を下すにせよ、ここ数年いわゆる「分析系」の哲学的言説がそれなりに流通に乗るようになってきたのは、たんじゅんに歓迎すべきことです。
それで、「分析哲学=言語哲学」ではけっしてないのですが、ただ、その問題とするところの比重が「言語」というものに多くかかっているというのも事実で、ここいらの結構は、少し前にちょっとふれた、ハッキングの『言語はなぜ哲学の問題になるのか』がいい手引きになると思います。
それ以外の分析系の潮流にかんしては、以前『現代思想』別冊に戸田山さんが書いていたブックガイドがなかなかできだったので、時間があればそこで挙げられていた書目を紹介するエントリでも書きたい、と思っています。
それで、「分析哲学=言語哲学」ではけっしてないのですが、ただ、その問題とするところの比重が「言語」というものに多くかかっているというのも事実で、ここいらの結構は、少し前にちょっとふれた、ハッキングの『言語はなぜ哲学の問題になるのか』がいい手引きになると思います。
それ以外の分析系の潮流にかんしては、以前『現代思想』別冊に戸田山さんが書いていたブックガイドがなかなかできだったので、時間があればそこで挙げられていた書目を紹介するエントリでも書きたい、と思っています。
飯田さんの『言語哲学大全』は、第1巻、および第2巻の上にかんしては、べつだん取り立てたる準備体操はなしに突っ込んでも大丈夫だと思われるので、『哲学の歴史』やエヴニンのデイヴィドソン本と併読というかたちでも、全然問題ないと思われます。
『ゲーデルと20世紀の論理学』も、ややきついかもしれませんが、ていねいに読めば、ところどころ分からないところも出てくるかもしれませんが、大筋で理解可能だと思います。ただ、この手のものは「慣れ」の問題もさることながら、背景知識を持ってるか持ってないかで、かなり理解度がちがってくると思われますので、まずは岩波文庫版『不完全性定理』の解説部を読む、というのも手かもしれません。
『ゲーデルと20世紀の論理学』も、ややきついかもしれませんが、ていねいに読めば、ところどころ分からないところも出てくるかもしれませんが、大筋で理解可能だと思います。ただ、この手のものは「慣れ」の問題もさることながら、背景知識を持ってるか持ってないかで、かなり理解度がちがってくると思われますので、まずは岩波文庫版『不完全性定理』の解説部を読む、というのも手かもしれません。
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