[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
GRE・CS試験の第9問。イーサネットに関する出題。
「イーサネット」というのはLAN技術の一つで、今ではもっとも広く用いられ、そして今後も使われ続けるであろう技術の一つ。で、LAN(Local Area Network)ってのは、名前の通り、局所的に組まれたネットワークのことで、こういうネットワークが寄り集まってインターネット(Internet、語の原義でいくと「ネットワーク間ネットワーク」)が形成される。
じゃあ、そもそも「ネットワーク」って何よ?っていうと、簡単に言っちゃえば、コンピュータ間の繋がり、のこと。さらに、もっと一般化して言えば、何かと何かが繋がっていれば、それはネットワーク。だから、電話とかも「ネットワーク」なんだよね。
でも、たとえば電話みたいなネットワーク技術と、コンピュータ間を繋ぐそれは、似ているようで顕著な違いがある。それは何か、と言えば、電話は1対1の繋がりだけど、コンピュータ間ネットワークは1対多(もしくは、多対多)の繋がりである、ということ。
で、この「1対1」と「1対多(多対多)」ネットワークの違いを、「その通信通話に利用する回線の使い方の違い」という観点から見ると、電話なんかの1対1通信(通話)は、たとえばAさんがBさんと通信をしているとき、その通信に利用している回線はそのAさんとBさんの通信に占有されてしまい、たとえばCさんがその通信に割り込む余地はない。
それに対してコンピュータ間ネットワークは、たとえばAというマシンがBというマシンと通信していても、そこに他のマシンがいくらでも割り込んでこれる。んで、どうしてこういうことが可能か、と言うと、「データのやりとり」っていうのを、べたーっと回線に送るんじゃなくって、一旦送るデータを小分けにして送るようにして、回線を占拠し続ける、という事態を回避しているから。で、こういう通信のやり方を「パケット(packet=小包)交換方式Packet switching」って言うんだな(一方、電話なんかの「べたーっとデータを一塊で送り続ける」ような通信のやり方を「回路交換方式Circuit switching」と言う)。
それで、肝心のイーサネットは、このパケット交換方式を採用したネットワーク技術で、そうしたパケット交換をCSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access/Collision Detection)という方式で実現している。このCSMA/DCってのは、その正式名称をつぶさに見てもらえば分かるように、キャリア、つまり通信に用いられる回線を監視Senseして、回線が空いていれば小分けにしたデータを送る。だから、1本の回線でも複数マシーン間通信が可能、というわけ。さらに、キャリアセンスで「回線が空いてる」と判断したはいいものの、データ送信時差で運悪くデータがぶつかっちゃった場合、それを検出して、またデータを送りなおしてくれる(Collision Detection)、という優れもの。
ってな説明で十分問題は解けると思います。つか、「イーサネットは回路交換方式で……」って文言を見た時点で、「んなわけねーだろ!」ですな。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
音
雑
虫
技術
『スペクタクルの社会』を読む
ドゥルーズ講義録
電波
趣味の数学
趣味のゲーデル
『プリンキピア・マテマティカ』を読む
自己紹介もどき
ブログペット俳句
芸術一般
言語ヲタ
お客様
GRE CS
留学
Boing Boing
映画
ちょっといい話
かなりダメな話
魂の叫び
哲学と数学
論文
引用
「いい」とも「ダメ」とも言いがたい話
悲喜こもごも
証明論
ポエム
書物への呪詛
言わずもがななことではあるけれどときに忘れてしまうこと
何か無駄なことをしよう
日々
趣味の勉強
夢
ブログの記事
翻訳
勉強
不眠
文房具
ライフハック
育児
thayashi#ucalgary.ca
(#を@に置換してください)
このブログで紹介したことのある本をランダム表示。
このブログで紹介したことのある音をランダム表示。