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青空文庫というのはいままでちょっと敬遠していたふしがあったのだけど、iPhoneアプリに「豊平文庫」という、使い勝手もよく、かつ見目もうるわしい青空文庫ヴューワを見つけたので、いろいろとダウンロードしてたのしんでいる。自分の趣味をさらすのは、それこそあまり趣味のよいものではないのだけど、以下にこれまでiPhoneに取りこんだものを列挙する。

  • 泉鏡花
    草迷宮
    小説文体

  • 大槻文彦
    ことばのうみのおくがき

  • 小栗虫太郎
    黒死館殺人事件

  • 折口信夫
    詩と散文との間を行く発想法
    死者の書

  • 鴨長明
    方丈記

  • 九鬼周造
    「いき」の構造
    外来語所感

  • 坂口安吾
    私は海をだきしめていたい

  • 高村光太郎
    智恵子抄

  • 太宰治

    思い出

  • 夏目漱石
    中味と形式
    文藝の哲学的基礎

  • 西田幾多郎
    絶対矛盾的自己同一

  • 正岡子規
    万葉集を読む
    歌よみに与ふる書
    病牀瑣事
    墨汁一滴

  • 森鴎外
    かのように

  • 宮澤賢治
    蜘蛛となめくじと狸
    ビジテリアン大祭

二三の例外をのぞけばいずれも、若かりしころに愛読していたもので、読みかえすと何だかくすぐったいような気持ちになってしまうが、いま読んでもじゅうぶん「おお」となる要素をどれも含んでいる。

青空文庫について欲を言えば、旧字旧かなで書かれたものは、新字旧かななどというばかげた組み合わせに変換せず、旧字旧かなのままとしてほしい(新字新かなにするなどもってのほか)。あと、江戸期の戯作、読本、黄表紙なんかも入ってくると、もっとたのしくなる、と思う。

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コメント
おそるべし青空文庫! 一応お気に入りマークしたけど、取り込んで、それを読むかは別問題。
mom 2009/01/21(Wed)13:32:51 編集
日本にいるんだったら、ブクオフとかで買っちゃったほうがいいだろうしね。
はやし 2009/01/21(Wed)19:22:19 編集
「黒死館殺人事件」は中学生の時、夏休みの読書感想文を書いたほど、最初に読んだインパクトは強烈だった。その頃はネットとかやってなかったから、こんな資料はなかったけど。
http://www5.ocn.ne.jp/~k594k/
あの法水を初めとする登場人物たちが、つらつらと会話に挟み込む書籍は、何処までが実在のものなのかが、今も知りたいところ。
Sita URL 2009/01/26(Mon)10:33:37 編集
『黒死館殺人事件』はほんと、ほとんどの紙幅が蘊蓄に費やされていると言ってもいいぐらいで、筋を追うのが苦手なおれとしてはむしろありがたい読みものでありました。

で、作中に登場する書物は、「それそのもの」の実在はきわめてアヤシゲだけど、範とした書籍はもちろん存在し、そして、それらの同定も今となってはそれほど苦心せずとも為し遂げられるのではないか、と思ったり。
はやし 2009/01/26(Mon)12:15:38 編集
いまさらながら、本のデータ化やっぱり苦労する割には、あんまり効果がないですよね。CDならWavファイルを取り出してHDDに仕舞い込めば終わりだし、レコードも若干手間はかかるでしょうが、実際に読み取る作業そのものは勝手にやってくれるのでしょうし。映像ならDVDも同様。ところがスキャンは・・・。
データ化してもプリントアウトするくらいなら買っちゃうかなって思いますし、モニタで読むというのもちょっと抵抗ありますし。ただ、どこにいても気になる本が数千冊数万冊の中から選んで読めるという状況は、やっぱりあこがれれます。今提案されているいろんな機器類では「やっぱり違うな」と感じます。電子ペーパー技術気にならないわけじゃないですけど。何か画期的なアイディアはないものなんでしょうか。
長谷部 2009/01/26(Mon)21:39:47 編集
たしかに、書籍に関しては、データ化すること自体はそれほど困難ではないんだけど(それでも、音・映像に比べれば、けっこうたいへんなことも事実)、そうしたデータをPCの画面上で読む気には、あんまなんないよねえ。のみならず、おれの場合、「オンラインで相当数の学術書籍が読み放題!」が売りのQuestiaというオンライン図書館のようなものにサブスクライブしてるんだけど、そうしたオンライン図書館である本を読みはじめても、「これは腰を据えて読むか」ってなったら、やっぱり物理的書籍を買っちゃうもんね。

ただ、キンドルなんかはもちろんのことなんだけど、あたらしく買ったMacBook Proは、それなりに長時間ディスプレイ上で文字を読んでいてもそれほど疲れず、さいきんは画面上でそれなりに長い文章を読むことも多いかも。でも、まあ、やっぱ紙だよね。となると、この問題を解決するためには発想をちょい転換して、4次元ポケットのようなものを考えたほうがいいのかもしれん。

……って、なんだかまとまりのないへんなレスになってしまった。
はやし 2009/01/27(Tue)12:25:54 編集
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